世界教会協議会(WCC)の中央委員会は17日、WCCの新総幹事に南アフリカのジェリー・ピレー氏(南部アフリカ合同長老教会=UPCSA牧師)を選出した。ピレー氏は現在、同国のプレトリア大学神学・宗教学部長・教授(組織神学・歴史神学)を務めている。任期は2023年1月1日から5年。WCCが同日、公式サイトで発表した。
WCCの選考委員会は2019年11月に、ピレー氏と、マランカラ・シリア正教会(インド正教会)のエリザベス・ジョイ氏の2人を次期総幹事候補として挙げていた。しかし、その後の新型コロナウイルスの世界的な流行により、中央委の開催が延期され続けたため、当初の予定よりも2年以上遅れての選出となった。
ピレー氏は、前総幹事のオラフ・フィクセ・トヴェイト氏(ノルウェー教会総裁監督)が2020年3月末で退任した後、総幹事代行として、これまで2年余りにわたってWCCを導いてきたイオアン・サウカ氏(ルーマニア正教会司祭)の後任として就任することになる。
ピレー氏は、1965年生まれのインド系南アフリカ人。これまで、UPCSA総幹事、世界宣教協議会(CWM)評議員、世界改革派教会共同体(WCRC)議長などを歴任し、南アフリカ教会協議会(SACC)や南アフリカ宗教指導者フォーラムの執行部にも携わってきた。