東スラブの地域でラジオ伝道に取り組むトランス・ワールド・ラジオ(TWR)の奉仕を、当課題(3月30日)でも伝えたが、ここ数カ月で彼らのフォロワー数が急増している。2月の時点では1万だったフォロワー数が、今では5万にも増えたのだ。TWRのウクライナチームは、視聴者から届いた素晴らしい証しを紹介した。
あるウクライナ人女性は、彼女が目撃した奇跡的な出来事を通して、命を守り人生を変えることのできる神の力を証しし、世界中でウクライナのために祈っている人々に大きな励ましを与えた。
国内第2の都市ハリコフは、紛争初日から度重なる砲撃を受けており、その週も攻撃の手は一向に緩まなかった。そんなある日、女性の所属する教会にハリコフから戦禍を逃れてきた人々が到着したのだ。彼女の家族は彼らを夕食に招待したのだが、彼らは神についてほとんど何も知らないことが分かった。
彼らの中の一人の男性は携帯電話をせわしなくチェックし、全く落ち着かない様子だった。というのも実は、彼は両親をハリコフに残してきたのだ。家のホストの父は、神と信仰について彼らに教え、人を罪から救う救い主について話をした。他のホストたちは信仰の証しを伝えた。一家はこれらの悩める訪問者たちの祝福を祈り、翌日彼らは出発した。
数日後、ハリコフに残してきた両親のことを心配していたその男性は、夕食に招いてくれたホストの父親に電話をかけてきて「私は神を信じます!」と叫んだ。彼は「今日、友人に頼んで両親をハリコフから連れ出してもらったんです。そして友人が私の両親を連れ出したまさにその直後、実家は完全に破壊されました! あなたが祈ってくれた神様の助けだとすぐ分かりました!」 と興奮気味に話したのだ。
この話を伝えてくれた女性は、「私が主を求めると主は答え、すべての恐怖から私を救い出してくださった」(詩篇34:4)と、詩篇からぴったりの一節を引用し、「私たちが心から主に助けを求めるとき、主は決して私たちを離れることはありません。不思議な神の御業をたたえましょう!」と締めくくった。
悲劇が紙面を埋め尽くす状況にあっても、神は暗闇を照らす光を投じ続けていてくださる。ご自身にくる者を神は決してお見捨てにはならない。紛争の終結と人々の救いのため引き続きお祈りいただきたい。
■ ウクライナの宗教人口
正教 61・2%
プロテスタント 5・8%
カトリック 10・1%
無神論 19・5%