緊急災害支援や復興に向けたコミュニティー支援に取り組むキリスト教系NGO「オペレーション・ブレッシング・ジャパン」が、コロナ禍で不安を抱えたまま孤立しているひとり親世帯やひとり暮らしの高齢者などにクリスマスギフトを届けたいと、資金を集めるために1口千円からの寄付を募っている。
オペレーション・ブレッシングは米バージニア州に本部を置く国際NGOで、世界39カ国で活動している。日本では東日本大震災の発生直後から東北で活動を開始。この震災支援を契機に、日本支部となるオペレーション・ブレッシング・ジャパンを設立し、各地の教会と連携しながら、これまでに33都道府県で被災者の心に寄り添う支援活動を展開してきた。
クリスマスギフトには、年代や状況により、絵本などの子ども用プレゼントかお米を用意。オペレーション・ブレッシング・ジャパンがコミュニティー支援を行う福島県南相馬市の施設で制作した手書きのメッセージカードを添えて、見守りも兼ねた各地の支援スタッフが一軒一軒を訪問して手渡しする。クリスマスをお祝いできない状況にある子どもたちやひとり暮らしの高齢者、さまざまな事情により助けを必要としている人に「あなたのことを忘れていないよ」という思いを込めて届けたいという。
全国で災害支援に取り組んできたスタッフたちは、社会の明るいクリスマスの雰囲気とは裏腹に、一緒に祝える家族がいないなど孤立の中で苦しむ人々の実情を目の当たりにしてきた。「こんな暗闇のような先の見えない時代だからこそ、クリスマスを単に家族でお祝いするイベントで終わらせるのではなく、苦しんでいる誰かのために思いを届けるムーブメント(文化)になることを願っています」と寄付を呼び掛けている。
寄付は1口千円から。3千円の寄付で1軒にクリスマスギフトを届けることができる。寄付の受付期間は12月25日まで。プレゼントは12月1日から25日にかけて配布する。問い合わせや寄付の申し込みは、オペレーション・ブレッシング・ジャパンのホームページへ。