カリブ海の島国ハイチで16日、米国人を主体とした宣教師とその家族ら17人がギャングに誘拐される事件が発生した。
米ワシントン・ポスト紙(英語)によると、誘拐されたのは米オハイオ州に拠点を置くキリスト教援助団体「クリスチャン・エイド・ミニストリーズ」のスタッフや家族らで、子どもも含まれているという。宗教団体を標的にするハイチのギャング「400マオゾ」による犯行とみられている。ハイチでは4月、フランス人を含む神父5人と修道女2人が、このギャングに誘拐される事件が発生している。
ハイチの首都ポルトープランスに拠点を置く人権団体が、当局の情報として同紙に伝えたところによると、17人のうち16人は米国人で1人はカナダ人。さらに、ハイチ人2人も誘拐されたとみられている。
米CNN(英語)などによると、宣教師らはポルトープランスの東約30キロにあるクロワデブーケの孤児院を訪問した後、ポルトープランスの北にあるティタンイェンへ車で移動していた際に誘拐されたという。