今年宣教130周年を迎えた日本同盟基督教団は23日、「ARISE&GO〜さあ、ここから〜」(ヨハネ14:31)をテーマに記念大会をオンラインで開催し、「宣教130周年記念宣言」を発表した。宣言は、「『立ちなさい。さあ、ここから行くのです』との主の呼びかけに応え、『聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます』との約束の成就である聖霊に押し出され、主イエス・キリストの十字架と復活を宣(の)べ伝えます」と、これからのビジョンを提示。「従来の『国内宣教・国外宣教』の枠を越えて、民族、言語、世代、職業、社会のあらゆる領域の人々を悔い改めへと促し、キリストのもとに立ち返るよう招きます」などと表明した。
宣言は、これまでの福音宣教の歩みについて、「教団存立の目的を『「聖書信仰、宣教協力、合議制」における一致のもと、聖霊の力によりキリストの宣教命令に応えて、神の栄光を現すことにある』と言い表し、犠牲を惜しまず、積極的な開拓伝道と堅実な教会形成による国内宣教および『日本とアジアと世界』を視野に入れた国外宣教を推進して、地の果てまで福音を宣べ伝えるわざに励み続け、今日に至っています」と回顧。「今なお宣教の使命を果たしきれていないことを率直に認め、それにもかかわらず主が私たちを用いて救いのわざをなし、多くの実を結ばせてくださったことを感謝します」とした。
東日本大震災とその後各地で起こった災害については、「この時代に対する私たちの宣教と奉仕のあり方を見つめ直す機会となりました」と言及。平成から令和への天皇代替わりについては、「この国でイエス・キリストのみを主と告白する信仰が問われる機会となりました」とした。
さらに、コロナ禍にあって「自らの生き方、教会のあり方を問われ、教会の改革へと促されています」とした上で、「この世界を愛される主を見つめ、主の眼差しに促されてこの世界を見つめます。羊飼いのいない羊のように弱り果てている羊たちの声に耳を澄まし、迷い出た羊を捜し出してくださる主の御声に耳を澄まします」とした。
戦争責任については、「過去の戦争協力と偶像礼拝の罪を悔い改め、世の終わりまでキリストへの信仰を堅持する者として、神の御前に自らの罪責を悔い改めます」と明記。「まことの王なるイエス・キリストに従い、この方以外のものに決して膝をかがめず、この方のみを主と告白し、礼拝します」とした。
宣言は、「一人でも多くの人をキリストに導くために、さまざまな手段を用い、あらゆる機会を捉え、教職、信徒が一つとなって福音宣教に励みます」と表明。「生活を通して福音をあかしし、言葉と愛のわざによって神の国の価値観を現し、地域の人々の隣人となって仕えます」などとした。