米宣教団体のミッション・クライ(MC)が、インド東部のオリッサ州に神学校の設立を計画している。このオリッサ州は、近年インドで高まっているヒンズー過激主義を背景とする迫害の強い地域だ。
当課題の昨年7月号で、惨殺されたキリスト者少年のことを挙げたが、それもオリッサ州での惨事だった。また1999年には、オーストラリアの宣教師親子が殺害されている。
しかし、MCのウォルフォード氏は「だからこそわれわれはこの場所での宣教に力を注がなければならないのです」という。彼は今、この地域に3つの神学校を設立する計画をしている。
オリッサ州の4500万人近い人口の大部分がヒンドゥー教とイスラム教で、キリスト教徒はわずか2・5パーセントにすぎない。
同氏は「これらの神学校が、復活したイエスを宣べ伝える指導者を育成するなら、この地域に大きな変化が起こることでしょう。しかし、それは簡単なことではありません。1年前、キリスト教徒だった14歳の少年がひどい方法で殺されました。この状況を変えるには、神の言葉がこの地域に行き渡り、要塞が壊されるしかないのです」と語る。
MCの神学校設立計画のために祈ろう。またインドの兄姉たちが、吹き荒れるヒンズー民族主義の嵐に負けず、伝道に励み、オリッサ州とインド全域が福音宣教によって変革されるよう、祈っていただきたい。
■ インドの宗教人口
ヒンズー 74・3%
プロテスタント 3・6%
カトリック 1・6%
イスラム 14・3%
英国教会 0・2%