7月7日未明、ハイチのジョブネル・モイーズ大統領の私邸が襲撃され、大統領が暗殺された。大統領夫人も銃撃され重体となり、フロリダの病院に搬送された。
実行犯は28人で、18人がコロンビア国籍の元軍人の傭兵だった。暗殺計画の首謀者が誰なのか、まだ分かっていない。
モイーズ氏には、2017年の就任当初から反対運動があり、在職中には横領と詐欺で告発されていた。実は、彼の任期は今年すでに終わっていたのだが、来年まで大統領職に居座る形で在任していたのだ。彼は、このコロナ禍のどさくさに乗じて、大統領権限を強めるべく憲法改正を画策していたのである。
ハイチは、政治的不安定と汚職が常態化しているため、西半球で最悪の治安と貧困の地域と言われている。大統領暗殺によってできた政治的空白が一刻も早く埋められ、国を立て直す強い政治リーダーが起こされるよう祈ろう。
またこれらハイチの社会悪の真ん中で働く宣教団体が多数ある。彼らの働きが福音にあって実を結び、ハイチの霊的物的両面で、国家的な立て直しに貢献できるよう祈っていただきたい。
■ ハイチの宗教人口
カトリック 69・3%
プロテスタント 18・7%
イスラム 0・05%
土着宗教 2・8%