ソマリアの北部に、ジプチとエチオピアに接するソマリランドがある。国際的には国家承認されていないが、1991年にソマリアより独立を宣言し、事実上独立した共和国として機能している。ソマリランドはイスラムを国教として定めているスンニ派国だ。憲法上の信教の自由は認められているものの、イスラムから他宗教への改宗とイスラム以外の布教活動が認められていない。
今年の初め、モハメドとハムディのキリスト者夫婦と、エチオピア人女性信者アスターと、彼らの伝道によって救われ新生したばかりの信者ら3人を加える計6人が、首都のハルゲイサで逮捕された。伝道した容疑で起訴された彼らの動向が危ぶまれていたが、最近、明るい兆しが見えてきた。この事件を担当する裁判官は、イスラム法(シャリア)ではなく、クリスチャンに有利な国際法にのっとって裁くと決定したからだ。
裁判官の心に神が働いて、彼ら主にある兄弟姉妹が釈放されるように祈っていただきたい。また、刑務所にいる間、彼らの信仰が強く保たれ、他の囚人や刑務所の職員らにキリストの愛を伝えることができるよう祈っていただきたい。
■ ソマリアの宗教人口
イスラム 99・6%
プロテスタント 0・05%
カトリック 0・01%
英国教会 0・01%
正教会関係 0・28%