世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスのパンデミックを昨年3月11日に宣言してから1年が経過したことを受け、世界教会協議会(WCC)は、中央欧州時間(CET)26日午後2時(日本時間午後10時)から世界規模のオンライン祈祷会を開催する。
WCCが22日から27日まで開催している「新型コロナウイルス感染症パンデミック祈祷週間」の一環。WCCのイオアン・サウカ暫定総幹事は、「私たちは、神が祈りを聞き、祈りに答えてくださることを信じて参加します。私たちは希望を失わず、感謝の気持ちを持って参加します」と述べ、世界110カ国に広がる加盟教会に参加を呼び掛けている。
祈祷会では、世界各地のコミュニティーから寄せられた声を聞き、「嘆き」「傷つき苦しむコミュニティー」「指導者」「癒やし」「守り」「希望」の6つのテーマに沿って祈りをささげる。
「私たちは嘆きの気持ちを持ちながらも、希望を言い表し、希望を経験します」。サウカ暫定総幹事はそう述べ、「この1年は未曾有の苦しみの年でしたが、この精神的、肉体的、経済的、霊的、環境的な危機の中、地域コミュニティーに適応し、対応し、同行するために、諸教会がこれまでにない新しい方法で協力する姿もありました」と語った。
WCCは祈祷週間に先立ち、新しい祈りの小冊子『嘆き、希望、勇気の声』(英語)を18日に発行。ドイツ語やフランス語、スペイン語でも発行を予定しており、祈祷週間のための資料としてだけでなく、個人やグループでの祈り、礼拝や牧会上の資料としても用いることができるよう作られている。
祈祷会の参加はこちらから。ユーチューブのライブ配信機能を使って行われる。