米クリスチャンバンド「エレベーション・ワーシップ」が、米ビルボードのキリスト教関係2チャートで同時1位を獲得した。1位を獲得したのは「ホット・クリスチャン・ソング」と「クリスチャン・エアプレイ」の2つのチャート(6日付)。両チャートで同時1位を獲得するのは2013年以来8年ぶり。
エレベーション・ワーシップは、米ノースカロライナ州に拠点を置くメガチャーチ「エレベーション教会」で生まれたクリスチャンバンド。グラミー賞にノミネートされた経験もある実力のあるグループだ。新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた昨年3月には、夫婦で音楽活動をしているコディー・カーンズ、ケアリー・ジョーブとの共作で「The Blessing」を公開。同曲は瞬く間に世界中でカバーされ、一大ムーブメントとなった(関連記事:日本の教会ユース34人が歌う「The Blessing」日本バージョンが完成)。
エレベーション・ワーシップが2つのチャートで1位を獲得した楽曲は、「Graves into Gardens」。昨年5月にリリースした同名アルバムのタイトル曲で、ベテル・ミュージックのメンバーであるブランドン・レイクがヒューチャリングした。レイクはソロとしては両チャートで初めての1位獲得となった。なお、アルバムには「The Blessing」も収録されている。
エレベーション・ワーシップのフロントマンであるクリス・ブラウンは、記録達成を受けビルボード(英語)に、「この曲を愛し支持してくださったラジオ局、またリスナーの皆さんに心から感謝しています。また、この復活とリバイバルのメッセージが、多くの人の人生に触れたことを神に感謝しています」と語った。
「Graves into Gardens」は、ホット・クリスチャン・ソングで2018年7月以来、計116回1位を獲得しているローレン・デイグルの名曲「You Say」を破って首位の座を手に入れた。1位獲得までにかかった週数は46週で、これは「Let It Fade」で2008年5月に34週かけて1位を獲得したジェレミー・キャンプを超える最長記録だという。
最後にホット・クリスチャン・ソング、クリスチャン・エアプレイの両チャートで同時1位を獲得したのは、現代キリスト教音楽(CCM)歌手でゴスペル歌手のマンディーサ。マンディーサは「Overcomer」でホット・クリスチャン・ソングでは10週、クリスチャン・エアプレイでは12週、1位を獲得。両チャートで同時1位となったのは2013年9月が最後だった。マンディーサは翌14年、同曲を収録した同名アルバムでグラミー賞の最優秀CCMアルバム賞を受賞している
ビルボードには、キリスト教・ゴスペル音楽関係のチャートが計11ある。ホット・クリスチャン・ソングは、エアプレイ数(ラジオでの放送回数)、CD販売枚数、ストリーミング数に基づいたキリスト教・ゴスペル音楽関係の主要チャート。一方、クリスチャン・エアプレイは、エアプレイ数のみに基づいたチャート。
■ エレベーション・ワーシップ「Graves into Gardens」