米宣教団体オープン・ドアーズは1月13日、毎年発表している世界の最も酷いキリスト教迫害国トップ50の「ワールド・ウォッチ・リスト2021」を発表した。
昨年とほとんど変わらないトップ10には、ボコ・ハラムやフラニ族による誘拐や殺害が横行するナイジェリアが初めて入った。北朝鮮は、この調査が始まって以来20年以上も最も酷い国として位置付けられる。北朝鮮以外は、国の主な宗教が非キリスト教の国がトップ10を占めている。
また6年連続でトップ10にいたスーダンは、政変によりイスラム支配が終わり、信仰の自由が認められ13位になっている。それでもイスラムの影響は、文化的習慣的に残るため、依然として13位にとどまっている。
この中で注目すべきは中国で、酷い迫害国ながら17位となっている。世界中の投獄されているキリスト者総数の4分の1が中国国内でなされ、無数の教会が閉鎖に追い込まれた。ところがトップ10には入っていない。この理由は、中国はクリスチャンに対する厳しい取り締まりを行っているにもかかわらず、他のトップ10の国と異なり、クリスチャンに対する殺害が少ないためかもしれない。
以下、ワールド・ウォッチ・リスト2021の50カ国を記す。
《1〜12位:迫害深刻度=高》
1)北朝鮮 2)アフガニスタン 3)ソマリア 4)リビア 5)パキスタン 6)エリトリア 7)イエメン 8)イラン 9)ナイジェリア 10)インド 11)イラク 12)シリア
《13〜50位:迫害深刻度=中》
13)スーダン 14)サウジアラビア 15)モルジブ 16)エジプト 17)中国 18)ミャンマー 19)ベトナム 20)モーリタニア 21)ウズベキスタン 22)ラオス 23)トルキスタン 24)アルジェリア 25)トルコ 26)チュニジア 27)モロッコ 28)マリ 29)カタール 30)コロンビア 31)バングラデシュ 32)ブルキナファソ 33)タジキスタン 34)ネパール 35)中央アフリカ共和国 36)エチオピア 37)メキシコ 38)ヨルダン 39)ブルネイ 40)コンゴ民主共和国 41)カザフスタン 42)カメルーン 43)ブータン 44)オマーン 45)モザンビーク 46)マレーシア 47)インドネシア 48)クウェート 49)ケニア 50)コモロ
今も迫害に苦しめる兄姉が、世界中にはまだまだ多数いる。日夜迫害に晒されている兄姉たちのために祈っていただきたい。