エリヤが民全体に、「私のそばに近寄りなさい」と言ったので、民はみな彼に近寄った。それから、彼はこわれていた主の祭壇を建て直した。エリヤは、主がかつて、「あなたの名はイスラエルとなる」と言われたヤコブの子らの部族の数にしたがって十二の石を取った。その石で彼は主の名によって一つの祭壇を築き、その祭壇の回りに、二セアの種を入れるほどのみぞを掘った。(1列王記18:30~32)
2021年が動き始めましたが、今年は主と共に生きていくことを体験したいと思います。先月クリスマスで主の誕生を喜んだだけでなく、インマヌエル(共におられる)の主、神が私と共におられることを事実として歩むことが重要です。私たちの人生は痛みや困難もありますが、困難の時には、それ以上に神の救いが現されます。病の力が現れるときには、癒やしの恵みがもっと鮮やかに現されると信じましょう。
今日の箇所は、カルメル山で、エリヤひとりでバアルとアシェラの預言者、合計850人と戦った場面です。この信仰の戦いに、イスラエル人は沈黙を守り、誰もエリヤに賛同しませんでした。
ささげ物に天から火をもって答える神を本物の神としよう、と言うエリヤの提案に預言者たちは同意して、祈りによる戦いが始まりました。850対1。人間的には勝ち目はないでしょう。しかし、バアルとアシェラの預言者がどれほど祈っても何も起こりません。
その後、エリヤはどうしたでしょうか。最初に、廃れ果てていた主に祈るための祭壇を建て直したのです。神の選びの民であるイスラエル人は、真の神を忘れ果てていました。王や后に強いられ逆らえなかったと、いろいろな理由があったでしょう。しかし、いつの間にか彼らの心がなえてしまって真の神を礼拝することができなくなってしまっていたのです。そんな彼らに、エリヤは「いつまでどっちつかずでいるのだ。あなたがたを奴隷生活から救い出した主が神ならば、主に従わなければならない」と断言します。
私たちもそうです。コロナでマイナスのことを言われ続けているうちに、信仰が働かなくなっていませんか。祈る時間や礼拝出席、聖書を読む時間も減っていませんか。以前の何倍も祈る時間が増えたならいいのですが、信仰が鈍くなっていませんか。3つの方法で信仰を建て直しましょう。
1. 信仰の祭壇が壊れていないか確認する
今もクリスチャンであることに変わりはないでしょう。しかし、どこかが壊れていませんか。ひびが入っていませんか。主を褒めたたえることができなくなっていませんか。自分の信仰の祭壇を見直しましょう。
2. 祭壇を立て直し神の前に出る
祭壇が崩れているなら、初心に返って石を拾うところから祭壇を積み重ねましょう。格好を気にせず、もう一度礼拝に出て、毎日聖書を読み、毎日祈り、感謝と喜びをもって献金をささげ、奉仕し、証しする、愚直に初めの愛に立ち返りましょう。
3. 信仰を具体的な行動に移す
信仰の形ではなく、もう一度、すべてを神に祈り、それを実際に実現していただくことを体験しましょう。断食祈祷や徹夜祈祷をいつからやめましたか。具体的な行動をもって信仰生活を再構築しましょう。エリヤは、ヤコブの12部族に基づき手元の石を12個積み上げ、祭壇を築き直し、水までまいて火がつかないようにして天の神に祈り求めた瞬間、エリヤのいけにえを天からの火が焼き尽くしたのです。
理屈や経験だけのクリスチャンではなく、信仰生活が生き生きとするように祈りの祭壇を築き直し、崩れた信仰生活を悔い改め、初心に返って神の前に立ち、できるところから具体的な行動をしましょう。
もう一度私たちの信仰を建て直しましょう!
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