米カリフォルニア州レディングにあるメガチャーチ「ベテル教会」の主任牧師を9年にわたって務めてきたエリック・ジョンソン、キャンディス・ジョンソン夫妻が22日、来年2月で辞任すると発表した。
発表(英語)によると、2人は主任牧師のほか、同教会の指導者チームも辞任し、来年2月からは完全に指導的立場から退くという。同教会はキリスト教音楽レーベル「ベテル・ミュージック」の発祥教会として知られ、2人は計18年にわたって同教会の指導的役割を担い、2011年からは主任牧師として教会を導いてきた。
「私たちは家族であり、これからもずっとこのムーブメントに関わっていきます。この決定は奇妙で予想外のものに感じるかもしれませんが、深い平安があります。私たちは希望に支えられており、私たちにとっても、ベテル教会の将来にとっても、最高のものはまだこれからだと信じています」
同教会はこの決定について、2人が数カ月にわたって祈って決めたもので、役員会や指導者チームから求めたものではないと説明。また不祥事や神学的相違、健康や能力の問題などによるものでもないとし、新型コロナウイルスによる影響も否定。「むしろこれは、勇気と強さ、信仰によるものであり、彼らは人生のこの時期にこの役割はもはや自分たちには適していないという内なる感覚を持ったのです」としている。
後任の主任牧師については、役員会と指導者チームが近い将来に暫定的な計画を発表するとしている。2人は指導的な立場からは退くことになるが、教会側は礼拝やカンファレンスなどで、2人が今後、メッセージを伝えることには期待を示している。
辞任後の予定はまだ未定で、2人は来年1月末から数カ月間休暇を取り、将来の方向性を神に祈り求めながら決めるという。
エリック牧師の父で、同教会をメガチャーチへと成長させた立役者であるビル・ジョンソン牧師は、「私たちはエリックとキャンディスにとって、これが簡単な決断ではなかったことを知っています」とコメント。「しかし、私たちは指導者チームとして、ここレディングのベテル教会の主任牧師を辞任するという2人の決断を全面的に支持しています。この移行には悲しみがありますが、私たちは次のステージに期待しており、希望に満ちています」と語った。