明治学院大学キリスト教研究所と同大国際平和研究所の有志は5日、菅義偉首相が日本学術会議の新会員として推薦された6人の候補者を任命しなかったことに抗議し、6人を会員として認めるよう強く求める声明(3日付)をホームページで発表した。
声明は、任命拒否の具体的理由が明らかにされておらず、現状では6人の学者の研究領域または研究成果が、会員として不適格との見解を首相が示したことになると指摘。学術研究はあらゆる拘束から自由であることが憲法上保障されており、科学的・研究倫理的な検証以外の手法にのっとった研究成果の妥当性判断は「学問の自由」を侵害する行為にほかならないと批判した。
声明には5日現在、同大教授で同大キリスト教研究所所長の徐正敏(ソ・ジョンミン)氏のほか、東京基督教大学特別教授の稲垣久和氏ら84人が賛同している。