6月の祈祷課題で、観測史上最大の台風「アンファン」がバングラデシュとインド国境の人口密集地帯に上陸したニュースをお知らせしたが、COVID−19の都市封鎖(ロックダウン)が、雨季による台風と洪水からの予期せぬ護りと祝福となったとの知らせが届いた。
米キリスト教人道支援団体のコンパッション・インターナショナル(CI)は、COVID−19が拡大し始めた春先の早い時期に、バングラデシュ全土の教会とその信者らと協力し、貧困層の家族の日常のニーズを満たし、迅速に行動していた。
そのため、6月以降の「アンファン」含む台風や雨季の豪雨による洪水に対して、CIと地元教会の援助活動が万全の備えとして機能し、避難生活の日常品や食糧不足による二次被害を免れたのだ。
これまでにインド、ネパール、バングラデシュでは400万人の避難民を数え、洪水や土砂崩れなどで既に200人の尊い人命が失われている。にもかかわらず、CIらの迅速な活動によって彼らの支援する家族は守られており、大きな二次被害を免れたことには慰めがあることを覚えたい。
COVID−19によって失業率が増加しており、ただでさえ貧しい家庭の経済は圧迫されている。また水害は熱帯性感染症の温床となり、免疫力の弱い子どもたちのリスクが大きい。
洪水の被害から、特に子どもたちが守られ、CIなどの主の愛を、身をもって運ぶ活動が豊かな救霊の実を結ぶよう祈っていただきたい。
■ バングラデシュの宗教人口
イスラム 89・0%
プロテスタント 0・5%
カトリック 0・2%
ヒンズー 9・1%
仏教 0・6%
土着の宗教 0・5%