学校法人立教学院(東京都豊島区)と学校法人立教女学院(同杉並区)は20日、両学院の建学の精神であるキリスト教に基づく教育実践と、両学院の相互協力と連携体制を構築するため、6月26日に協定を締結したと発表した。また、特定地域内にある大学などの収容定員を抑制する法律に基づき、立教女学院が設置する立教女学院短期大学の廃止に当たり、同短大の収容定員を年次当たり300人、計600人減少させ、立教学院が設置する立教大学の収容定員を年次当たり300人、計1200人増加させることで合意した。
両学院は共に日本聖公会初代主教のチャニング・ムーア・ウィリアムズ主教(1829〜1910)が創設。立教女学院中学校・高校は、すでに締結している別の協定に基づき、6年の一貫教育を行い、一定程度の生徒を立教大に推薦する系属校に位置付けられている。今回の協定締結により、法人や学校運営の分野をはじめ、初等教育や中等教育、立教大への高大接続、教職員の人事交流においても相互協力を行っていくことになる。
立教女学院短大は同学院創立90周年を記念して1967年に設立されて以来、1万人を超える卒業生を輩出してきたが、閉学を前提に2018年度以降の学生募集を停止していた。短大の廃止については認可申請中で、立教大の収容定員増加については21年3月以降の手続きを予定しているという。
協定締結に当たり、立教学院の白石典義理事長は、「米国聖公会宣教師チャニング・ムーア・ウィリアムズ主教により設立された両学校法人が、今回の連携等により、あらゆる分野での交流を進め、両法人各校の発展に寄与することを願っています」とコメント。立教女学院の糸魚川(いといがわ)順理事長は、「相互の自主性を尊重しつつ、教学面・経営面で従来以上に強固な協力・連携体制を確立することで、両学校法人の永続的な発展のための礎を築いていきたい」と述べた。