米世論調査機関「ピュー研究所」は1日、ドナルド・トランプ米大統領に関する最新の世論調査の結果(英語)を発表した。それによると、支持基盤とされる白人福音派の支持率は4月と比べ6ポイント減少したが、依然72%と高い支持率を維持していることが分かった。一方、もともと不支持率が高かったが黒人プロテスタントの間では、4月の74%からさらに悪化し83%が不支持と回答。無神論者・不可知論者のグループと同じ水準にまで低下した。
調査は6月16~22日に実施。4月7~12日に実施した前回の調査と比べると、トランプ氏の支持率は米国人成人全体で、44%から5ポイント減少して39%となり、4割を切った。一方、不支持率は53%から6ポイント増加し59%となり、全体として今年1月の水準とほぼ同じとなった。
今回の調査で、トランプ氏を「強く支持する」と回答した白人福音派は59%で、4月の67%から8ポイント減少した。一方、「もし今日が大統領選の投票日だとしたら、トランプ氏に投票するか」との問いには、82%が「投票する」と回答。これは、2016年の米大統領選直後に実施した世論調査で、トランプ氏に投票したと回答した白人福音派の割合(77%)を上回っている。
米国人成人全体では、バイデン氏に「投票する」と回答した人は54%で、44%のトランプ氏を10ポイントも上回っている。一方、白人福音派を含むプロテスタント全体では、トランプ氏に「投票する」と回答した人は55%で、43%のバイデン氏を12ポイントも上回り逆転する形となっている。しかし、黒人プロテスタントは88%がバイデン氏に投票すると回答し、トランプ氏に投票すると回答したのはわずか8%だった。
カトリック全体では、バイデン氏に投票すると回答した人が52%で、47%のトランプ氏を5ポイント上回った。しかしカトリック内でも、白人に限ると逆転し、トランプ氏に投票すると回答した人が57%なのに対し、バイデン氏は42%で15ポイントの差が出た。