ローマ教皇フランシスコは14日、第7代福岡教区司教に大阪教区のヨゼフ・アベイヤ補佐司教を任命した。着座式の日程は、追って発表されるという。カトリック中央協議会が同日、ホームページで発表した。
福岡、佐賀、熊本の3県からなる福岡教区は、信者数3万222人。55の小教区からなり、9つの巡回教会、2つの集会所がある(2018年12月末現在)。19年4月に宮原良治司教が辞任してから教区司教が空位となり、杉原寬信司祭が使徒座管理者を務めていた。
アベイヤ司教は1949年、スペイン生まれ。75年に司祭叙階後、名古屋、大阪の両教区での司牧、クラレチアン宣教会の日本管区長(81〜92年)、ローマ本部福音化委員長(91〜2003年)、総長(03〜15年)を経て、18年6月に大阪教区補佐司教に任命された。
アベイヤ司教は福岡教区の信徒らに向けたメッセージで、「大変なひとときですが、心を一つにして、皆が力を合わせれば、どんな困難をも乗り越えることができます。新型コロナウイルスのことでいろいろな制限がありますが、できるだけ早いうちに福岡に移って、これからの日程を決めたいと思います」と述べた。