25日からタイのパタヤで開催されている世界福音同盟(WEA)の総会で、アジア福音同盟総主事のリチャード・ハウェル牧師が講演し、多元主義の現代において福音主義が妥協することのできないものとして、三位一体の神を至高のかつ普遍であり、文化を超えた方であるとして信じる信仰と、イエス・キリストの福音に根ざした自意識の2つを強調した。
講演の中でハウェル氏は、「私たちの持つ課題はただ一つであり、それはイエス・キリストの中で明らかにされた三位一体の神に従うことです。私たちのアイデンティティは神の元に立ち、神と関係したものでなければなりません。そうでなければ、私たちは自分が何者なのかを決して知ることはないでしょう。私たちのアイデンティティは神から来るのであり、神だけがアイデンティティのよりどころ」と語った。
また、神の性質が文化を超える幅広さを持つことについても触れ、「神が唯一であると信じるクリスチャンの信仰は神の普遍性を示しています。普遍とはいかなる文化も超越していることを意味します」と語った。
総会には、ペンテコスタル世界会議(PWF)、世界改革教会連盟(WARC)、中国基督教協会(CCC)のほか、メノナイトやカリスマ派、多くの主流派諸派から代表が参加。キャンパス・クルセード・フォー・クライスト(CCC)や、ローザンヌ世界宣教委員会(LCWE)、世界宣教米国センター(USCWM)などの宣教団体からも代表が送られている。
一週間の開催期間中、参加者らはWEAの今後5年間のビジョンとそれを実現させるための具体的な計画・方策を分かち合う。また、実用的なトレーニングを受け、各国の福音同盟がネットワークを強化し、より効果的な働きができるよう備える。