東日本大震災による巨大な津波で甚大な被害を受けた宮城県名取市閖上(ゆりあげ)の上空に、震災9年を迎えた11日、地震発生時刻の午後2時46分ごろ、鮮やかな虹が現れた。閖上は震災時、8メートルを超える津波が襲い、750人以上が犠牲になった地域。現在は名取市の「震災メモリアル公園」があり、NHKなどのメディアも、被災地の空にかかった虹を取り上げ、感動の声が上がったことを伝えた。
虹は、聖書では神の「契約のしるし」として描かれている。創世記9章には、「ノアの洪水」の後、神が再び洪水を起こして生き物を滅ぼすことはないと約束し、虹がそのしるしだと語る場面がある。
更に神は言われた。「あなたたちならびにあなたがたと共にいるすべての生き物と、代々とこしえにわたしが立てる契約のしるしはこれである。すなわち、わたしは雲の中にわたしの虹を置く。これはわたしと大地の間に立てた契約のしるしとなる。わたしが地の上に雲を湧き起こらせ、雲の中に虹が現れると、わたしは、わたしとあなたたちならびにすべての生き物、すべての肉なるものとの間に立てた契約に心を留める。水が洪水となって、肉なるものをすべて滅ぼすことは決してない。雲の中に虹が現れると、わたしはそれを見て、神と地上のすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた永遠の契約に心を留める。」(創世記9:12~16)
被災地の虹に、神が「契約のしるし」としてノアに語った虹を連想する人も多くおり、ツイッターやフェイスブックにはさまざまなコメントが投稿された。
「ノアの大洪水の後、もうしないよって約束の証に主が虹をかけた聖書の逸話を思い出すね。(クリスチャンじゃないけど、いまそれを意識せざるを得ない場所にいるので)」
「偶然なんだろうけどこの日に東北に虹がかかったなんて、うるっとするね」
「虹は、『希望を失うな』という天からのメッセージであろう」
「虹は神さまからのお返事なのかな。だとしたら感動」
「『ここで大地震はもう起こさないよ』って意味だと思いたい。無宗教の僕が言っても説得力無いけど」
子どもの頃に通った教会学校で、ノアの洪水の話を学んだという人たちは、当時のことを思い出しながらコメントを寄せた。
「ニュースを見て聖書に出てくるノアの箱舟を思い出し、そう信じたいと思った」
「大震災が起きた時、神様のことを嘘(うそ)つきだな、と思った。不遜かもしれないけど、ひどいことをなさる、と。でも、今日の虹のニュースを見て・・・吉兆の印だと思いたい」
クリスチャンたちも、この虹のニュースに触れ、神を賛美したり、祈りをささげたりした。
「約束の虹を掛けてくださったのですね!私がこの場にいたら号泣だったな(笑)そこにいた被災者の皆さんがどれだけこの虹で励まされたでしょう。特にあなたを信じこの約束の言葉を知っている者は!あなたがノアの時代にしてくださった約束は今も変わらず続いている!約束を守り通す主!ハレルヤ」
「創造主の契約でしょうか?神がノアの祈りに応えたように」
「これこそが神の癒やしではないか。ノアの箱舟が陸地・約束の地に着いたとき、神は約束の標(しるし)として虹を見せた。この虹は、それと同じ意味を持つのではないだろうか。Hallelujah, thank you LORD. 主よ、これからも東北の皆さんに寄り添ってくださいますように・・・あなたを知らない方々の上にもその祝福が等しく降り注ぎますように」