新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本CBMCは2月28日、東京都新宿区の京王プラザホテルで4月29日の開催を予定していた第20回国家朝餐祈祷会を延期すると発表した。11月ごろの開催を予定しているという。
日本CBMC理事長の青木仁志氏と、副理事長で日本国家朝餐祈祷会実行委員長の瀬戸健一郎氏は連名で、「海外からの日本渡航に対する不安や、昨日(2月27日)発表された政府方針などから総合的に判断をした」と説明。「現在の状況から、人命にかかわるようなリスクも想定されることからこのような結論に至りました」と理解を求めた。
国家朝餐祈祷会(NPB=National Prayer Breakfast)は、1953年に米国で始まった世界各国に広がる祈りの運動で、米国や韓国では毎年、現職の大統領が欠かさず出席することで知られている。日本ではこれまで「晩餐祈祷会」として行われてきたが、世界的な潮流に合わせて昨年から「朝餐祈祷会」として新たなスタートを切った。
昨年は、教団教派を超えて約520人が集まり、自民党の石破茂衆院議員らクリスチャンの国会議員のほか、中東のイスラエルや南アジアのバングラデシュ、アフリカのナイジェリアなど、過去最多となる世界14カ国の駐日大使らが来賓として出席。今年も500人規模の参加を予定していた。