日本基督教団は25日、新型コロナウイルスに対する注意喚起を各教区や教会、伝道所、関連施設の関係者に文書で通知した。毎週日曜日の礼拝は「感染リスクの高い環境」であることは認識せざるを得ないとし、礼拝などの集会を持つ場合の留意点を示した。
文書は、厚生労働省のほか各行政から集会などを自粛する要請があった場合は即座に検討し、対応を知らせるとした。また、「感染した方々の回復と事態が収まることを祈ります」とし、「格別、愛する人を失った人々の悲しみが慰められるよう祈ります。感染対策のために苦闘している隣人(中国・韓国)のために、祈りを合わせましょう」と呼び掛けた。
礼拝などの集会を持つ場合の留意点は次の通り。
1)信徒教職に限らず、風邪のような諸症状(発熱・せき・倦怠〔けんたい〕感・気管支障害、特に37度以上の熱)がある場合は、無理をせず、礼拝の出席を控えること。礼拝出席を自粛する場合は、礼拝時間に合わせて祈りをもって過ごすこと。
2)礼拝所の入り口に、入手可能ならば手指消毒用のアルコールを設置することを勧める。
3)礼拝その他、教会での集会ではマスクの着用を勧める。
4)平和のあいさつなどをする場合、握手は控えること。
5)聖餐式では、準備する者も陪餐する者も手洗い(可能ならば手の消毒)を徹底すること。
6)教会の諸集会での食事会(愛餐会)や食事の提供は、可能な限り控えること。やむを得ず開く場合は、時間を短くするか(濃厚接触のリスク時間は30分以上)、換気を何度も行うこと。また、食品や食器などの使用については、入念に配慮すること。
7)教区や支区・分区・地区、センターなどの教団関連施設での集会や委員会活動においても、開催の是非を含めて十分な検討を行い、配慮すること。