どうしても愛せない人がいる、どうすればいいか。
人は、互いに生い立ちや生活環境が違い、身体状況も違い、その他諸々の事情が違います。まず、「違う」ということを大前提に置いておかなければなりません。ここから、すべての人に好感を持つとか、持たれるとかいうわけにはいかないのが当然のことです。好感に至らないまでも、嫌悪感にまでならないようにしたいものです。無理に好感を持とうとしないで、違うんだと認めていけばどうでしょうか。壁は作らず、少し距離を置いて生きるのも悪くはないと思います。距離を置けば、悪感情に発展することがかなり防げるのではないでしょうか。
「互いに愛し合いなさい」との命令は、互いに好感を持ちなさい、ということではありません。互いにそのようにあることを理解し合い、その人を助ける必要があるときに助けるのでいいではありませんか。いつもベタベタと近くにいるのではなく、普段は離れていてもいいと思います。ただし、その人が危機に至ったときには助ける覚悟を普段から持ち、その人の究極の幸福のためになることを考え、計ってあげることが大事です。それが本当の愛です。その人が必要なときに、そのような観点から考え、動ける心構えがあるでしょうか。祈っていきましょう、祈り続けましょう。
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