他人が私の悪口を言う、貶(おとし)める。どうしたらいいのか。
他人が私について悪口を言っているのを耳にしたとき、まずは冷静になって、その言われるような事実があるのかないのかを(なるべく客観的に振り返って)点検してみることが大切です。あれば、その限りで直すように努力してみることは当然でしょう。なければ・・・が問題です。
他人はやはり人間です。人間はどんな賢い人でも洞察力や認識力においてどこか限界があるものです。私の真実の姿、私の心境を正確に知ることができません。先入観があったり、価値観が少しは違っていたりしますから、その見方にはどこかバイアス(偏り)がかかってしまうのです。“私”がそれを是正しようとしても、なかなか難しい。あがけばますます悪口や非難が増えるものです。ですから、他人からは正しい評価は多分得られないものと覚悟しておいた方がよさそうです。
そんなときは、他人に訴えることはやめにして、あなたの実情をすべて知り、あなたの訴えを正しく受け止めてくださる方〔キリストの神様〕に頼ってみてはどうでしょうか。神様はコトの真相・実情をご存じです。あなたが誤解を受けて傷ついていること、正しい評価を受けずに苦しんでいること、ガマンして損やしわ寄せを被っていること、不当なプレッシャーを受けて悩んでいることなど、すべてご存じです。
キリストの神は正しい裁き主ですから、あなたがその方にお任せしてガマンしていれば、いずれ適当なときに、適当なやり方でさばいてくださいます。公義の神ですから、正しい者がゆるがせにせられたまま捨て置くことはなさいません。あなたはただ、必要なときに「していません」とか「このようにしました」とか簡潔に、しかし断固として主張しておけばいいのです。また、へたに仕返しなどは考えないことにしましょう。そんなことをすれば、コトがこじれ、もっと大きな反動がきて、惨めな思いをしかねません。キリストの神様にお任せしておくのが一番いいのです。
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