私が通っていた神学校の先生は「救われたキリスト者は360度回転した人生でなくてはならない」と語る。
360度回転というと、ちょうど一回転していまい、元の状態になるのでは?と思うが、そうではない。
今まで神を知らずに背を向けていた人が、キリストの呼び掛けに振り向き、神と顔を向き合い和解をする。これがクリスチャン(キリスト者)となることだが、この状態ではまだ「180度の回転」しかできていない。
確かにこの状態で救われたということが言えるかもしれないが、私たちはこれで終わりでない。イエス様の目線はどこを見ているだろうか。イエス様は神の方を見ているのではなく、まだ救われていない人がいる世の中の方を見ている。
私たちキリスト者は、イエス様の目線の方に自分の目を向けることが大事である。そこには神の目的があり、働きがあるからだ。私たちはもう一度向き直って神の目線側に立ち、世の中を見るのである。これが「360度の回転」である。
<聖書のみことば>
わが子よ。あなたの心をわたしに向けよ。あなたの目は、わたしの道を見守れ。(箴言23:26)
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箕輪勇気(みのわ・ゆうき)
1981年名古屋市生まれ。2002年受洗。05年から4年間、神学校(信徒向けコース)で学び、現在は社会人として働きながら妻と共に一般信徒として教会に仕える。2児の父。