日本の救世軍は21日、西アフリカのブルキナファソで8月から救世軍の活動が公式に開始されることが決まったと発表した。救世軍は世界各地でプロテスタント教会として、また慈善団体として活動しており、ブルキナファソは130番目の活動国・地域となる。
救世軍によると、ブルキナファソにはすでに3つのセンターが存在するが、救世軍と同国政府間で協議してきた規約や財政面の課題が解決したことで、公式に活動が開始されることが決まった。首都ワガドゥグにある小隊(教会)をはじめ、同国内の活動は、コンゴ民主共和国(旧ザイール)出身の士官(伝道者)が責任を負う。8月25〜27日には記念集会が計画されている。
救世軍は5月、同じく西アフリカのガボン共和国で7月から公式に活動を開始すると発表していた(関連記事:救世軍、7月からガボン共和国で正式始動 129番目の活動国・地域に)。
ブルキナファソは人口約2千万人、面積が日本の約7割の内陸国。フランスの旧植民地で、公用語のフランス語のほか、幾つかの現地語が使われている。
宗教は外務省の情報では、伝統的宗教が57%、イスラム教が31%、キリスト教が12%。一方、2006年に同国で行われた国勢調査を基にした米国務省の「信仰の自由に関する国際報告書」(2017年版、英語)によると、イスラム教が61%、カトリックが19%、プロテスタントが4%、土着宗教が15%、無宗教やその他の宗教が1%以下となっている。ただし、イスラム教、キリスト教ともに土着宗教の影響を受けており、宗教に関する統計はあくまでも概算としている。
地域別では、北部、東部、西部の国境沿いの地域にイスラム教徒が多く、キリスト教徒は同国中心部に多い。首都ワガドゥグでは、イスラム教徒とキリスト教徒が混在している。