救世軍は英ロンドンで第19回最高会議を開き、カナダ出身のブライアン・ペドル中将(60)を第21代大将に選出した。「大将」(万国総督)は救世軍の最高指導者で、ペドル中将はナンバー2の参謀総長の地位にある。救世軍の世界本部である万国本営(英語)などが発表した。
ペドル中将は1957年、カナダ北東部のニューファンドランド・ラブラドール州生まれ。カナダ・バミューダ軍国の士官で、小隊長、士官学校教官のほか、連隊本部、本営などでさまざまな役職を務めた。2007年ニュージーランド・フィジー・トンガ軍国北部連隊長、09年大佐となり英国・アイルランド軍国書記長官、11年中将となりカナダ・バミューダ軍国司令官、14年アメリカ・カリブ地域担当万国書記官、15年参謀長官に任命された。
アンドレ・コックス現大将(63)は8月2日に引退し、ペドル中将は翌3日に大将に就任する。任期は5年。
救世軍では、士官学校(神学校)を卒業した者が士官(牧師)となる。士官には階級があり、士官学校卒業後は中尉で、5年の奉仕後に大尉となり、その後奉仕年数などにより、少佐、大佐補、大佐、中将と昇任していく。最高階級の大将は1人のみで、役職として万国総督を務める。