救世軍は1日、NPO法人「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク」(JVOAD)の正会員になったと発表した。JVOADは、災害発生時に支援者間の連携を促進し、支援の調節を行う団体。現在、救世軍を含め23団体が正会員として加盟している。
昨年11月の理事会で承認された。キリスト教主義の団体としては他に、カリタスジャパンと日本YMCA同盟が、JVOAD設立当時から正会員として加盟している。
JVOADは2013年、東日本大震災で支援団体の連携が十分に行われなかったことなどを踏まえ、NPOなどの有志が準備会を開いたことがその始まり。その後、15年の関東・東北豪雨水害、16年の熊本地震を経て、さらに設立の期待が高まり、同年6月に設立総会を開催、同年10月にNPO法人として認可された。
災害時には、被災者のニーズと支援状況の全体像の把握、支援団体との情報共有、復旧・復興に向けた支援策の提言、支援全般の検証などを行う。一方、平時には、NPOやボランティアセンターとの連携強化、支援者間の連携強化のほか、勉強会や全国フォーラムを実施している。