ローマ教皇フランシスコは23日、幸田和生司教(63)が提出していたカトリック東京教区の補佐司教の職務からの退任願いを受理した。バチカン(ローマ教皇庁)が同日発表した。
幸田司教は1955年東京生まれ。76年成城教会で受洗。洗礼名はヤコブ。84年助祭叙階、85年司祭叙階。高円寺教会助任、高幡教会主任、東京カトリック神学院モデラトール(責任者)、西千葉教会主任、東京教区本部勤務、潮見教会小教区管理者兼任を経て、2004年に東京教区の補佐司教に任命され、翌05年に司教に叙階された。カトリック中央協議会によると、今年4月1日付で東北震災復興支援専属となり、仙台教区に派遣されている。著書に『福音をきくために』(オリエンス宗教研究所、1993年)、『ゆるしの力』(女子パウロ会、95年)。
教皇が退任願いを受理したことを受け、幸田司教は自身のブログに次のようにつづっている。
「正直、ホッとしています。これまで支えてくださった皆様にあつく御礼申し上げます。またご迷惑をおかけした皆様に心からお詫び申し上げます。これからも原町教会とカリタス南相馬での活動を続けさせていただきます。福島で皆様のお越しをお持ちしています」