皆様、明けましておめでとうございます。今年も、どうぞよろしくお願いいたします。
皆様は、素晴らしいお正月をお過ごしでしょうか。久しぶりに家族や親戚との団欒(だんらん)の時間を過ごしている方、旧友や幼馴染との再会を楽しんでいる方、毎日の忙しさから離れて久しぶりに何にもせずにゆっくりと時間を過ごしている方、過ごし方はいろいろだと思いますが、素敵なお正月をお過ごしください。
いつもより時間があると思いますので、仕事始めから使える、いろいろなシーンで使えそうなネタ、数字の勉強を少し。
お正月といえば、年賀状とお年玉です。年賀状は写真付きであったり、手書きのメッセージが書かれていたりするとうれしいですよね。1人がもらう年賀状の枚数は平均55、6枚といわれています。皆さんには、何枚届きましたか。
ちなみに、2003年に44億枚以上発行された年賀状ですが、インターネットなどの普及にともない、どんどん発行枚数が減少しています。
それから、お年玉。もらう子どもたちにとっては楽しみ、あげる大人にとっては悩みの種かもしれません。お年玉の平均支出額は2万7千円から2万8千円くらいらしいです。もっと出してあげている方もいるかもしれません。
逆に、子どもたちの収入を見てみると、お正月に彼らに入ってくる臨時収入は、小学生低学年で1万円くらい。高学年になると2万6千円に増収。高校生が3万6千円くらいらしいです(平均値ですが、短期間でかなりの高収入です)。
さて、今年最初の百人一読、皆さんもご存じのこの方からです。あの有名な「モニカ事件」(若い世代の中には知らないという方もいるかもしれませんが)で騒がれた、第42代米国大統領ビル・クリントン氏。
大統領のホワイトハウス内での不倫スキャンダルが世界中に大きなショックを与えました。その事件後に彼が語った言葉です。
「私は赦(ゆる)されると信じています。それには、・・・求められています。まず、真の悔い改めです。私が変えられ、私の起こした問題を償っていくという決意です」(『100人の聖書』119ページより)
モニカ事件は非常に有名です。現職大統領と実習生の不倫騒動は全世界に衝撃を与えました。クリントン氏の罪は大きくあらわになってしまいました。
しかし、クリントン氏に限らず、誰しも生きているということは、事件や問題などを起こしながら歩んでいるといえるのではないでしょうか。人は、大きいミスや小さいミス、そして報道されていないだけで、実はいろいろな事件を巻き起こして生きています。
数多くの失敗や隠したい過去、また傷つけてきた人々のこと。やってしまったとんでもないことなど。自分だけが知っているけれど、誰にも知られていないことなどです。いや、知られてはいけないことです。
また、去年1年を振り返るだけでも、多くの失敗やミスがあり、上司や部下や同僚に迷惑をかけることがあったはずです。クリントン氏のような大きな罪や問題でなくても、いろいろなことを私たち人間はしてしまいながら生きています。もしかしたら、クリントン氏と同じような、もしくはそれ以上の大きな罪や過失を犯してしまっているかもしれません。それが、明るみに出ていないだけで。
でも、大丈夫なんですね。希望があるのです。やり直せるのです。このまま逃げ通すのはナンセンスです。赦されて、もう1度清らかな顔を上げて大胆に生きるべきです。
クリントン氏が語っているように、キリストの神様は赦してくださる神様なんです! キリストの神様は、人を赦して、立ち直らせてくださる、そのような希望の神様なんです。だからこそ皆さんも、今日から、今からでもやり直せるわけです。
私が知っている、お世話になった先生がいます。いろいろ支援していただいた先生もいます。2人とも昔は「超」が付くほど悪くて、暴力団でやりたい放題。女、薬、犯罪、逮捕、実刑、前科のオンパレード。そんなお2人も、キリストの神様に出会って、本当に悔い改めて、赦されて、やり直して、今では神様のため、人のために生きています。
2018年がスタートしました。キリストの神様は、今すぐにでもあなたを赦してくださるお方です。去年やってしまったあのこと、また、昔やってしまった大変なことなど。人には気付かれていないでしょうし、警察も知らないでしょうが、あなたも知っているし、キリストの神様も知っています。
赦された方が、いいんじゃないでしょうか。また、今まで生きてくる中で、どれほど多くの人を傷つけ、また青春時代に女性や男性(元カレや元カノ)を傷つけてきたことでしょう。
でも、それでも、大丈夫なんです! 何度も書きますが、キリストの神様は、クリントン氏が「私は赦されると信じています」と言えたように、赦してくれる神様なんです。あなたが、キリストの神様のもとに行き、悔い改めて、クリスチャンとして歩み出すならば、過去にしてしまったあんなこと、こんなことも、現在やっちゃっていることも、未来のことも、全部赦してくれる、そんな神様です。
なので、2018年から新しく生きませんか。
① キリストの神様を自分の神と決めて、赦されて大胆に安らかに生きませんか。赦されるっていうのはうれしいものです。
罪責感は、ストレスやさまざまな悪しき状況を招きます。それらからの解放があるんです。悪夢からの解放、自分だけで何とかしようとしていることからの解放。これが、キリストの神様を信じるクリスチャンの特権です。そこらの神社やお寺で頭を下げても、お金を投げ込んでも、それであなたの罪が赦されるなんて考えられませんよね。
② 実際に罪や悪事から離れて、2018年は過ごしませんか。自分のためにも、家族や周りの人たちのためにも。
実写映画「心が叫びたがってるんだ。」(2017年7月公開。中島健人さん、芳根京子さん主演)では、女の子がいつも見上げている山の上のキレイなお城が、その女の子と彼女の家族が破滅する原因となりました。
ある日、そのお城の目の前まで出掛けた彼女。なんと驚くべきことに、そのお城の中から、お父さんが車に乗って出てきたのです。お父さんの隣には知らない女の人が座っていました。
そう、女の子はラブホテルの前で父親とその不倫相手が中から出てくるのを目撃してしまったのです。家に帰った女の子は、何の悪気もなく、山の上のお城からお父さんと知らない女の人が出てきたことを、お母さんに報告します。
そして、この一家は崩壊しました。女の子の両親は離婚。そして、父親が家を出ていくとき、その子に投げやる強烈なひと言。その子は、大きな大きな心の傷を負い、しゃべられなくなります。
罪や悪事は、自分だけならまだしも、周りの人や家族の、そして、最愛の人の人生(人生プラン)をも滅茶苦茶にしてしまいます。あの映画の中の女の子もそうです。父親の不倫ゆえに大きな傷を負ってしまいました。
実際問題として、父親や母親の不倫や不道徳ゆえに多くの子どもたちが大きな傷を受けています。連続婦女暴行事件や通り魔事件の犯人たち、強姦犯のとんでもない犯行によって、まったく関係のなかった被害者たちが受ける肉体的、また精神的な痛み、トラウマ、傷・・・。罪は相手(被害者)に大きな傷を与えます。
また、被害者だけでなくて、その家族にも大きな傷やショックを与えるのです。そして、罪を犯した人(加害者)の家族も大きなショックと傷を負ってしまいます。ある日、急に「犯罪者の身内」になり、世間から白い目で見られるようになってしまうのですから。
このように、罪は、罪を犯す本人だけでなく、被害を与えることになってしまう相手やその相手の周囲の人々、そして罪を犯した本人の家族の人生をも滅茶苦茶にするのです。1つの罪は、計り知れない数の人生を狂わせます。
かなり昔の話ですが、ある田舎に貧乏で大変苦労している男性がいました。彼の兄が大酒飲みで、酒のために多くの借金をしていたのです。あることから、弟である彼が、兄が作ったその巨額の借金を一手に引き受けて、返済していかなければいけなくなりました。それ故に、彼の人生は貧しさそのものとなってしまいました。
彼の息子は教師になりたかった。でも、家のそのような事情ゆえに、教師を目指していても師範に行くことはできませんでした。必死に努力して、なんとか教師にはなれましたが、師範を出ていないということで一生校長にはなれずに、教頭止まりでした。
この人の無念さはいかほどだったでしょうか。自分の家のそのような事情ゆえに師範に行けず、そして、その理由で校長になれないのです。これは、この人の父の兄が大酒飲みで巨額の借金を作ったという悪によります。悪は、本人だけでなく、身内の人生をも狂わすものです。
ここに書いた大酒飲みの兄こそ、私の高祖伯父であり、兄の借金を一手に引き受けた弟こそ、私の高祖父です。教頭止まりになってしまった男性が私の曽祖父に当たります。
人は、被害を受けてしまう相手やその周囲の人たちのため、また自分の家族や子孫のためにも、ストップして、悪事の道を離れて、正しい道を進むべきなのです。このまま、悪事に手を染める、あの事をやり続ける、黙り続ける、逃げ続ける、見て見ぬふりを続ける、加担し続けることは絶対によくありません。
ぜひ、今年は、赦してくれる、立ち直らせてくれる、キリストの神様を自分の神と決めて歩み始めようではありませんか。そして、罪や悪事、加担しているあの計画から手を引いて、歩み出しませんか。それが、多くの人の人生を守ることにつながります。あなたの家族、また最愛の人の。
安心してください。あなたが悔い改めてやり直そうとするとき、キリストの神様は、「近寄んなっ!悪人め!」とか、「俺の半径10メートル以内に入るな。あばずれ女め!」とか言うようなお方ではありません。今まで、皆さんが何をしてきたのかは、関係ないのです。
この神様は、あなたが悪い生活を続けること、そして悪事に手を染めて一生を終えるのを望んでいません。この神様は、あなたが立ち返って、正しく、幸せに、聖潔に生きることを望んでいますので、一線を越えてココまで来てしまっていても、今日確かにあなたにチャンスはあるのです。
「もう、俺は一線を越えてしまった。後戻りできない・・・」とか「私の体は汚れ切っているわ。もうダメなのよ!」と悲嘆する必要は絶対にありません。キリストの神様の前では。
最後に、世界のベストセラー聖書から、キリストの神様の御言葉をご紹介します。
「あなたはわたしに忘れられることがない。わたしは、あなたのそむきの罪を雲のように、あなたの罪をかすみのようにぬぐい去った。わたしに帰れ。わたしは、あなたを贖ったからだ」(聖書より)
次回の百人一読は、アメリカ合衆国第43代大統領ジョージ・W・ブッシュ氏と、皆さんを助けてくれるある存在をご紹介します。
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【書籍紹介】
篠原元著『100人の聖書』
本書を推薦します!
「他の追随を許さない数と挿話」
――奥山実牧師(宣教師訓練センター[MTC]所長)
「牧師の説教などに引用できて便利」
――中野雄一郎牧師(マウント・オリーブ・ミニストリーズ)
「聖書に生きた偉人たちの画廊」
――峯野龍弘牧師(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会)
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