イエスの奇跡は本当なのか。5つのパンと2匹の魚から5千人に食べさせた奇跡はどう解釈するのか。
イエスの奇跡は幾つかに分類されますが、基本的には、イエスが神様でもありますから、人間に分からない何らかの方法で奇跡をなし得たわけです。それを丸々信じるのが最善ですが、どうしても信じられない方のために、「あり得るかもしれない」という方法の1つを考えてみましょう。
全然違うかもしれないということを前提においてください。(いや、多分違うでしょうが、あり得ないということではない、というくらいに考えてください。)
1. 病気を癒やし、目や耳や足腰の機能を回復させた奇跡
イエスに出会ったその人は、イエスの温かい眼差しを受け、心がリラックスし、そのためにホルモンの分泌がうまくなされるようになり、そのため、今まで麻痺していた部位が活性化し、うまく動くようになった、それが外的には奇跡として現れた、というのかもしれません。(そうことが全然あり得ないことではないでしょう!)
あるいは、麻痺した部分とか部位へ遠赤外線とか、磁力線とか放射線とか重粒子線とか衝撃波とか、外の何か私たちがまだ知らないものを、御手を置くことによって、その御手を通して、あるいは人間には見えない何らかの方法で当てたのかもしれません。
そういうやり方はあり得ない、とは断定できません。現に、(これらは、一昔前には医療面でも全然使用してなかったものですが、)今では多くの病気の治療に積極的に使われ、大きな効果を上げていますから。
2. 死人を生き返らせた奇跡
心臓の動きが部分的に止まって麻痺している場合、現代は、AEDという機械で電気ショックを与えることにより、一時的に回復させることができます。そのため、かなり多くの場所にAEDを備え付けるようになりました。
人間がここまでできるなら、イエスがもう少し長い間麻痺したり、意識がなかったりの存在に、何かの方法でショックを与え、あるいは別の方法で機能を再稼働させることが絶対にできないとは言えないじゃないですか。
イエスが具体的にはどのようにして生き返らせたかは分かりませんが、上述1に掲げたような何かの線か波か電流か何かによって、肺か心臓か、とにかく麻痺し動かなくなっている部分、壊死(えし)している細胞・組織を、再び動かせることが絶対にできないとは言えないですね。
3. 嵐を静めた奇跡
嵐は、人間には分からないような理由で急に静まることはよくあることです。温度や湿度、気圧や気流の変化、あるいは磁力線や電磁波などによって風力や風向きが変わったり、移動したりすることは容易に察せられます。どれだ、とまでは言うことはできませんが、どれかを使って、あるいは別の何かを使って、風の勢いを弱めたり、吹く場所を変えたりするくらいのことは容易におできになったのではないでしょうか。
4. 水の上を歩いた奇跡
日本の昔の忍者は、足に浮きのような何かをつけて濠の水の上を歩いたそうです。人間ができるなら、イエスは神様ですから、人の目に見えない「浮き」か何かに乗って、あるいはホバークラフトのような原理を用いて、あるいはもっと高度な、例えば、局部的な重力遮断という方法によって、水の上に浮いて歩いたということも考えられますね。まったくあり得ないということは言えないでしょう!
5. 5つのパンと2匹の魚から5千人に給食の奇跡
宇宙の初め、卵大の宇宙の素から物質が何十桁、何百桁の倍率で急速に爆発的に増えてできた、とインフレーション理論の物理学者佐藤勝彦らは説明します。神様が天地を造った際の状況だというのです。別の方法だったかもしれませんが、とにかく、神様ならある物質を急激に増やすことは可能ではないですか。
人間は、5合の米粒をある機械に入れて、熱して、ある操作をすることによって、一瞬でたくさんのポン菓子に造り換えることができます。ほかにも、化学反応で急激に体積が増える事例は多くあります。
神であるイエスなら、5つのパンを御手の中で、空気や空中の水分などを取り込んで、5千個のパンに増やすことが絶対にできないことではないと思われます。ほかの方法だったかもしれませんが、急に、異常に増やしたのです。
☆このパンの奇跡は、命をつなぐ恵みを増やして多くの人に分け与えることのしるしとして大事な奇跡ですから、4つの福音書のすべてに記録されています。
イエスは、100パーセントの人間と100パーセントの神が1つの体で合体した方ですから、このうちの神としての能力が働くなら、(人間の目には不思議に見えても、)その不思議なことをなすことができるのです。決してあり得ないことではありません。
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