広島と長崎の原爆投下時刻に10秒間一斉に鐘をならして平和のために祈ろうという運動が、静岡県沼津市の市民グループ「ぬまづ憲法9条の会」の呼びかけで広まっている。同会によると、今年は同市内の教会など、昨年より10カ所多い約30カ所から賛同が集まっているという。
この運動は、長崎生まれの作家の鶴文乃さん(67)が数年前から呼びかけているもの。今年は9日に市内のカトリック沼津教会で同会主催の小集会も開かれる。
6日に63回目の原爆の日を迎える広島にも、原爆投下時刻の同日8時15分に「平和の鐘」の音が響き渡る。福田首相を含め、平和記念式典に参列する計約4万5000人が1分間の黙想をささげ、世界の平和を祈る。