【CJC=東京】教会の約5分の1を閉鎖する計画が明らかになり、ドイツ・カトリック教会ニーダーザクセン州ヒルデスハイム教区が紛糾している、と英宗教専門週刊誌『タブレット』が報じた。
世界文化遺産にも登録された大聖堂始め438教会のうち、ミサ出席が減り、収入も減少している80教会が閉鎖される、と地元紙が報じたことから騒ぎとなった。これら各教会の正会員は約50人という。
ヒルデスハイムのノルベルト・トレル司教は、このほど教区紙『キルヘン・ツワイトゥング』で、カトリック者の多くの懸念と怒りは十分に理解するが「他の教会を救い、そこを活動の最前線にするため」、閉鎖が必要なのだ、と述べている。
ヒルデスハイム教区協議会は、ルーテル派に会堂共有を呼び掛け、ルーテル派もその構想を歓迎した。
さらにウエルナー・シュリーア司教代理は、東欧からの移住労働者増に伴い教勢が増加している正教会への譲渡や、建築的に可能ならば、高齢者向けホスピス、幼稚園、住宅として使われることも認めることになるかもしれないと語った。