一流美術館から厳選した絵画や彫刻、大型地図などの豊富な資料で聖書の世界を解説する聖書大百科「ビブリカ(Biblica)」(創元社)が10月1日に刊行される。発行部数はすでに世界20カ国で20万部を突破。現在、予約注文を受け付けている。
判型はほぼB4大で、600ページにも及ぶ厚さ。絵画、版画、彫刻、風景写真のカラー図版は、ルーブル美術館、大英博物館といった世界の著名な美術館などから厳選しており、その収録数は650点を超える。124点の大判オリジナルマップでは現代の地図や情勢も掲載。聖書の物語が時代を越えてより身近に近づいてくる。
総監修は米トリニティ神学校のバリー・J・バイツェル教授が担当した。そのほかユダヤ教、カトリック、プロテスタントなど宗派を超えた世界一流の聖書学者、宗教学者、歴史学者、地理学者らが、多角的な視点から聖書をバランスよく解説。近年の考古学調査で明らかになった発見や最先端の研究成果など、最新の学問的成果を豊富に盛り込んでいる。さらに巻末には、家系図、参考文献、語句解説など80ページに及ぶ豊富な資料集を収録した。
聖路加国際病院理事長の日野原重明さんは推薦のことばで、「キリスト教入門者にも、古い信仰者にも魂をゆすぶる大著作」と本書を絶賛している。
定価は2万9925円(09年4月末までの特別価格、以降は3万3600円)。インターネットからも予約注文ができる。詳しくは、創元社ホームページ(http://www.sogensha.co.jp)まで。