【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は、夏の休暇中の北伊ブレッサノーネで8月3日、恒例の日曜正午のアンジェラスの祈りの際、北京五輪を控え、競技が様々な国から集まった人たちによる共生の実例を示すことを望む、と中国に向けたメッセージを述べた。教皇は、五輪組織者と選手に、「各自が真の五輪精神をもって最善を尽くせる」ようとの期待を明らかにした。
この祈りは、集まった9000人もの信徒と共に行った。教皇が中国政府との関係改善を重視していることから、今回の発言となったものと見られる。
教皇は演説の中で、休暇を過ごしている同地から出た唯一の聖人が、19世紀に中国に行き、1908年に死去した宣教師だったことを指摘した。
教皇は11日にローマ郊外カステルガンドルフォの夏の離宮に戻る。