10年に一度、全世界の聖職者らが集まる聖公会のランベス会議が、先月16日から今月3日まで英南東部カンタベリーで開催されている。先月31日付の英クリスチャントゥデイ紙によると、オーストラリア大主教は、今回の会議において性問題に関する話し合いに顕著な前進が見られたと述べた。
メルボルンのフィリップ・アスピノール大主教は、「我々が性に関する問題について即座に合意に達することはない。問題は全て解決されたわけではないが、それでも顕著な進展は見られた」と語った。
性問題に関する議論は現在、聖公会で最も意見の分かれる議論の一つであるが、アスピノール大主教、アフリカ聖公会の議長イヴァン・アーネスト大主教、カナダ聖公会のコリン・ジョンソン主教はともに、今回の会議で同性愛や一夫多妻、若者の性問題に関する議論において進展があったと述べた。
近年のアフリカにおける急激なクリスチャン人口の増加もあり、アフリカの聖公会には、聖書を神の言葉と信じて生活の規範とする信仰を守る群れが非常に多い。これら福音主義に立つ教会は、カナダや米国における同性愛者の聖職者任命に反対してきた経緯がある。
ランベス会議は、カンタベリー大主教の呼びかけで1867年に始まった。日本聖公会も、同会議のための祈りを呼びかけている。