次期米大統領選を争うオバマ、マケイン両上院議員を招いて今月16日にフォーラムを開催するサドルバック教会(米カルフォルニア州)主任牧師のリック・ウォレン氏が最近、牧会者が言論メディアを通じて政治家を支持することに否定的な見解を示した。これまで米国では、共和党の政治基盤となってきた米国の福音派指導者らが特定の政治家を公開的に支持することが伝統的に行われてきたが、ウォレン氏の発言はこれらと反するもの。
ウォレン氏は最近のCNNからのインタビューで、マケイン氏が米国のテレビ伝道者として知られるロッド・パースリー牧師(ワールド・ハーベスト教会)からの支持を断ったことについての意見を問われ、「それよりもまず、牧会者が政治家に対して支持を宣言することは正しくない」と回答した。
ウォレン氏は、「私はこれまで一度も政治候補者を支持し、公表したことがない」「牧会者としての私の役目は、羊の群れを導くことであり、これは彼らがそれぞれどんな政治的見解を持っていようとも関係なく、私がすべきこと」であると語った。
一方、今回のフォーラム以外でもサドルバック教会で開催される「エイズと教会に関するサドルバック・グローバル・サミット」などにはヒラリー・クリントン議員やサム・ブラウンバック議員などの政治家が招かれることがあるが、これに対しては「私は政教分離を支持しているが、信仰と政策の分離を支持しているわけではない」と回答した。