「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」(イザヤ43:4)
あるビジネスセミナーで、地元では新進気鋭の企業といわれている社長さんにお目にかかる機会がありました。「頑張っていらっしゃいますね」と話し掛けたのですが、「私どもはまだまだ小企業です。大したことはありません」と謙遜しておられました。
ビジネスの世界では序列があるみたいです。今までは会社の資本力、従業員数、売上高の大きい会社の経営者が尊敬される傾向にありました。
しかし、最近では会社の規模は小さくても世界に通用する技術を持っている経営者が注目されています。地方の小さな会社にアメリカのNASAから発注が来ています。その会社の造る特殊なネジは他のどの企業も真似することができないということで注目されています。また、会社の社外取締役に宗教家を入れるところもあります。今までとは違う観点から経営を見てほしいという要望があるそうです。
過去の業績だけで成功者とか失敗者とか断定し、有頂天になり、あるいは落ち込む必要はないと思います。私たちの人生の出来事には、神のご計画があり、意味のあるものだと思います。
世界の偉人といわれる方々は失敗に学び、成功へのステップにしています。
「私は失敗していない。『これではうまくいかない』1万通りのやり方を見つけただけだ」(トーマス・エジソン)
「敗北から学べば、あなたは本当に負けたことにはならない」(ジグ・ジグラー)
神が私たちを愛してくださり、「あなたは価値があります」と宣言してくださるのに、「私は失敗者だ、私には価値がない」と落ち込むなら、神を冒涜(ぼうとく)していることになります。
主イエスはユダヤ人たちに、旧約聖書に示されている大切な戒めについて語っておられます。
「『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』これがたいせつな第一の戒めです。『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ』という第二の戒めも、それと同じようにたいせつです」(マタイ22:37~39)
この教えに従うなら、自分自身を愛せない人は隣人を愛せないことになります。心を尽くし、知力を尽くして、いかに神が自分を愛してくださっているかに気付いていかなければならないと思います。私が成功者であるか失敗者であるかを判断されるのは神様です。その神が価値を認めてくださっています。
信仰者に課せられた使命は、自分の人生の中で、どのように神が働いてくださり、愛してくださったかを他の人に分かち合うことだと思います。私たちの証しにより、励まされ、慰められる人がいたら、それが「隣人を愛する」ことにつながると思います。
アメリカの信仰の友人がメッセージを送ってきました。
“Jesus is standing at the door. He holds out His hands that are scared. His feet are pierced, and He bears in His body the marks of death. He says, ‘I know the pressures you are under. I understand the strain. I know the unfair abuse. But let me offer you some encouragement. Do not be afraid. Look at life through My eyes. Stop letting life intimidate you. Stop running scared. Trust Me!’ Let’s trust Him together in this journey of life that we are on.”
「イエスは戸口に立っておられます。彼は傷のある手を広げておられます。彼の足は貫かれています。彼はその身に死のしるしを負っておられます。そして次のように語り掛けられます。『あなたがプレッシャーのもとにあることは分かっています。あなたの過労も分かります。不公平な悪口を言われているのも分かります。だから、あなたを励ましたいのです。恐れないでください。人生を私の目を通して見てください。人生を威圧されたように思うのはやめてください。傷つくのをやめてください。私を信じてください』。主イエスを信じてこの人生の旅路を一緒に歩んでいきましょう」
キリストは十字架の恵みにより私を贖(あがな)ってくださいました。私を価値ある者として受け入れ、愛してくださいました。私は牧師として、ブライダルミニストリーの働き人として、小さな経営者として、この人生の旅路を歩んできました。多くの信仰の仲間が祈りのうちに支えてくださいました。神に感謝します。
私の夢は、全国各地を旅行し、出会った人々に神の恵みを分かち合うことです。数奇な体験をさせていただいていますので、私の体験したことをお話しして他の人々の励ましになることができますように願っています。
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