高校生時代、キリスト信仰に導かれた私にとり、最初のキリスト証言の場は母校でした。2011年5月、25年振りに沖縄から関東へ戻った際、同窓生の祈りの群れペンケン祈祷会に根差して、母校の関係者への宣教の新しい思いは、それなりに熱いものがありました。
しかし、さらに根源的な祈りは、誕生の地、小学校入学前の幼児期を過ごした東京の下町深川への思いです。この思いは、沖縄滞在の25年間、次第に明確になり、年を重ねるごとに増してきています。しかし、表面的には、具体的に何の手掛かりもない、片思いのようなものでした。
ところがです。ここへきて、クリスチャントゥデイの紙上で、東京深川生まれのコラムニスト三羽烏と呼びたい、恵みの出会い、祈りの卵を抱える経験をしており、うれしくて仕方ありません。その一端を報告させてください。
最初に紹介したいのは、「聖書の中の気になる人物―イシュマエル」の臼井勲兄です。取り上げる人物、取り上げる切り口、その徹底加減、みな共感します。強きをくじき、弱きを助ける心意気が伝わってきます。著者紹介がうれしくなります。
「1942年、東京深川に生まれる。1957年、受洗。1964年、早稲田大学文学部西洋史科卒業。1996年、JTJ宣教神学校卒業。2007年、日本聖契キリスト教団伝道師となる。現在、新秋津聖契キリスト教会伝道師。酒匂聖契キリスト教会、平塚聖契キリスト教会で説教奉仕をしている。JTJ宣教神学校『イスラエル史』講師。『「物語り」から聖書を学ぼう』講師。『聖句書道教室』講師。平塚にてルデヤ理容館、店主」
「1942年、東京深川に生まれる」の書き出しを見ただけで、双子の兄弟でなくとも、弟のような気分がします。しかし何といっても、「平塚にてルデヤ理容館、店主」の締めがいいです。特に、早稲田大学文学部西洋史科卒業との、抜群の取り合わせ。今後も、最上級の床屋談議が期待できます。
次は、カトリックの稲川圭三神父様。「1959年、東京都江東区生まれ。千葉県習志野市で9年間、公立小学校の教員を務める。97年、カトリック司祭に叙階。現在、カトリック麻布教会主任司祭。著書に『神父さま おしえて』『イエスさまといつもいっしょ』『365日全部が神さまの日』『神さまのみこころ』(いずれもサンパウロ)など」とある著者紹介の記述を喜びながら、以下の手紙を差し上げました。
この特別な季節に、稲川神父様に初めて便りを出すことができ、感謝しております。
私は、この3月までクリスチャントゥデイの編集者として3年間働いてまいりました宮村武夫と申します。4月から、最適の方として雜賀信行編集長にバトンタッチでき、私は論説主幹として新しい働きに専心できることを喜んでおります。
その雜賀編集長を通して稲川神父様が新連載「神さまが共におられる神秘」の第一回をお書きくだったこと、とてもうれしいです。今後の神の恵みの神学の展開を、読者の皆様と共に期待しております。
私事になりますが、稲川神父様の経歴に、『1959年、東京都江東区生まれ』とあるのを読んで、とても親近感を覚えました。私は、「1939年、東京深川生まれ」と自分の経歴、東京下町出身の経歴を、いささか誇りとして書き続けてまいりました。20年の隔たりはありますが、同じ「ベツサイダ」出身のよしみを覚えました。
今後ともさまざまな面でご指導をいただき、主にある交わりを深め、広めることができればうれしいです。今回の出会いの感謝のしるしとして、拙著を同封させていただきます。ご笑納いただければうれしいです。
お働きの上に、ますます祝福がありますように。
そして、手紙のやりとりを重ねた後、以下のように申し出ました。
先週事務所で、お便りと二冊の著書を受け取り感謝でした。・・・またクリスチャントゥデイの「東京深川生まれのコラムニスト三羽烏」のコラムに紹介させていただいてよろしいでしょうか。
いつか直接お会いできる機会を与えられればうれしいです。
さらに、以下の返事を頂きました。
+主の平和
宮村武夫さまご丁寧にメールいただき、ありがとうございます。
ブログ・フェイスブックでのご紹介、よろしくお願いいたします。
また、三羽烏の三羽に加えていただくようなものではありませんが、
もしよろしければ、どうぞお願いいたします。今日は東京でも30度超えの気温になるようです。
よい一日をお過ごしください。稲川圭三
「まことに、あなたがたにもう一度、告げます。もし、あなたがたのうちふたりが、どんな事でも、地上で心を一つにして祈るなら、天におられるわたしの父は、それをかなえてくださいます。ふたりでも三人でも、わたしの名において集まる所には、わたしもその中にいるからです」(マタイ18:19、20)
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