2015年、「キリスト新聞」紙上に登場した4コママンガ「ピューリたん」。同作がアプリゲームとしてリリースされるにあたり、プロの声優に声を入れてもらおうと、キリスト新聞社ではクラウドファンディングを募っている。
「ピューリたん」「カトリックくん」「改革派くん」「ルーテルくん」「聖公会くん」といった、キリスト教各教派を擬人化したキャラクターが登場する日常系「ゆるふわ4コマ」である同作は、2015年4月の連載開始以来、教会内外で大きな反響を呼んでいる。マンガを通して教派の違いも学ぶことができ、このマンガを楽しみにして同紙を読んでいるコアなファンも多い。
同ゲームの舞台となるのは、ピューリたんたちが通う聖エクレシア学院。プレーヤーは「宗教委員」となって、チャペルで行われる礼拝に、より多くの生徒たちを集めようと知恵を出し合い、「敬虔(けいけん)値」を高めていく。
出現するピューリたんやその仲間たちと仲良くなると、「交換日記」として4コママンガのバックナンバーが読めるなどの特典もある。ゲームは無料で遊ぶこともできるが、課金システムも導入される予定。
このゲーム自体のリリースはすでに決定しているものの、今回、キャラクターをさらに魅力的なものとするために、プロの声優に声を入れてもらうべく、クラウドファンディングを募っている。5人のキャラクターに声優が声入れすることにより、より面白さが増すというわけだ。すべてのキャラクターに声が入るかどうかは、クラウドファンディングの達成度によって決まる。
同社のアプリゲームとしては、すでに「モーセの海割り」が第1弾としてリリースされている。プレーヤーがモーセとなって、海を割りながらイスラエルの民を制限時間内に向こう岸に渡すというもの。無料ゲームとあって、子どもから一部のコアなファンまで、多くの人に支持された。「説教くさいゲームかと思ったら、意外と面白い」などの反応が寄せられ、現在までに約3千ダウンロードされている。
同社が展開する「聖書シリーズ」は、ゲームを楽しみながら、聖書の物語や人物など、その世界を知ってもらうことを目的としている。シリーズ初回は、牧師監修によるカードゲーム「バイブルハンター」が発売された。当初こそ、聖書をネタにした面白半分なゲームだろうとの見方もあったが、キリスト教専門出版社がガチで(真剣に)作ったゲームであり、また聖書の記述に忠実に準拠し、日本聖書協会から公式に推薦されたことなどから、高い評価を得ることができた。教会外からは、「これが本当の『神ゲー』」との声もあり、多くのメディアに取り上げられた。
クラウドファンディングは、今月2日(金)24時まで。リリースは、7月に同紙がリニューアルされた後の予定だ。
クラウドファンディングの詳細は以下のとおり。
教派擬人化マンガ「ピューリたん」のキャラボイス(CV)が聴きたい!プロジェクト
内容:教派擬人化マンガ「ピューリたん」のアプリにCVを付ける
目標金額:35万円
募集期日:2017年6月2日(金)24時00分まで
リターン例:
・「ピューリたん」オリジナルしおり、クリアファイル 3千円
・「バイブルハンター」ロゴ入りTシャツ 5千円
・モブキャラとしてゲーム内に登場 1万円
・希望のキャラクター(声優)によるマンガ、ゲーム内のセリフを録音 5万円