桜美林大学(東京都町田市)は2019年4月、新宿百人町に新キャンパスを開設する。この4月27日には起工式が、桜美林学園・桜美林大学および戸田建設、リシャール・ブリア・アソシエイツ一級建築事務所の関係者が出席して執り行われた。
同大初の大型都心施設となる新キャンパスには、ビジネスマネジメント学群(フライト・オペレーションコースは除く)と大学院(経営学研究科、大学アドミニストレーション研究科、老年学研究科)が移転する。
起工式は、土橋敏良チャプレンの司式によりキリスト教礼拝形式で進行した。そして、日本の伝統にのっとった「起工の儀」として、佐藤東洋士桜美林学園理事長が「鍬入れ」、今井雅則戸田建設社長が「鋤入れ」を行った。続いて、桜美林学園の中心にあるべき最も大切なものとして聖書を地中に収める「聖書定礎」が滞りなく行われ、関係者全員が心を合わせて工事の安全を祈った。
新キャンパスは、鉄筋5階建てで、延床面積は約16万5千平方メートル。2~4階には教室、ゼミ室、研究室が入り、ラーニングコモンズや多目的ホールも設置される。1階には、学生が主体となって運営する食堂やカフェ、業界に特化した実習を可能にする専門設備が置かれる。さらに、国内の大学初となる本格的な電子図書館が設置されることになっており、各方面から注目を集めている。
ビジネスマネジメント学群の新キャンパスにおける教育ビジョンは、「国際性」に優れ、「奉仕の精神」と「おもてなしの心」、「コミュニケーション能力」と「情報リテラシー」を兼ね備え、ビジネス実務において優れた「マネジメント能力」を有し、社会の問題を他人事として放置しない「高度なビジネスパーソン」を育成すること。企業の第一線で活躍する講師による講義や、長期インターンシップなど、企業と連携した実践的な教育を強化すると同時に、大学院経営学研究科との連携も強化していく。