東京の新宿駅は1日の乗降者数が世界一といわれ、東口にある新宿アルタ前は待ち合わせ場所として有名だ。そんな多くの人が行き交う場所で、賛美(ゴスペル)とメッセージ、トラクト配布による路傍伝道が22日夜に行われた。呼び掛けたのは、新宿福興教会牧師で路傍伝道ネットワーク発起人の菅野直基牧師。本紙のコラムニストの1人でもある。当日は冷たい雨が降りしきる中、24人が参加した。
リビング・ウォーター・チャーチ(神奈川県川崎市)会員で初参加の広瀬若子さんは、「福音を伝えることはとても大事。どんな形であれ、聖霊に導かれてここに来ていると感じます。とても感謝です」と笑顔で答えた。あきる野市から来たという男性も初参加で、また横浜市在住の全盲の男性は「元気に賛美したいです」と話してくれた。
菅野氏は周囲への配慮も忘れることなく、分かりやすく心温まる言葉で聖書の真理を道行く人々に伝えた。「イエス様は皆さんを愛しておられます」「十字架のペンダントを付けている方はいませんか。それには意味があります」
そして、メンバーと一緒に賛美をささげ、数人がトラクトを通行人に配った。学生から社会人、異なる教会に集うメンバーが心を1つにする。
土曜日の夜とあって、新宿アルタ前は肩と肩がぶつかり合うほどの混雑ぶりだったが、何人もの人が傘を片手に立ち止まり、菅野氏の話やメンバーの賛美に聞き入っていた。
同じ場所のすぐ後ろでは別の団体によるパフォーマンスが演じられ、非常ににぎやかだった。そのような中で路傍伝道チームによる賛美は、多くの人の心に残ったのではないだろうか。
「この路傍伝道は息長く続けていきたい」と菅野氏。今後も新宿駅だけでなく、JR山手線29駅を巡回する予定だ。一緒に伝道をしたい、賛美をしたいという人は、ぜひフェイスブックかホームページから直接問い合わせてほしい。また、祈りの支援、働き手を必要としている。
さらに、菅野氏のこの働きに触発されて、日本各地で路傍伝道が昔のようになされるようになったら、それを通じて福音に触れ、教会に導かれる人も増えていくのではないだろうか。