世界教会協議会(WCC)は4日、ロシア第2の都市、北西部サンクトペテルブルクの地下鉄で3日に発生した爆発事件により14人が死亡し、50人余りが負傷したことを受け、「残酷で卑劣」な行為だと非難し、犠牲者や親しい関係にある人々のために祈るよう呼び掛けた。
WCCのオラフ・フィクセ・トヴェイト総幹事は4日、「再び罪のない方々が、凶悪で残酷で卑劣な行為の犠牲になりました。標的となったのは地下鉄を利用する通勤者で、ロシア第2の都市で日常生活を営んでいた方々です」と述べた。
「私たちはここに哀悼の意を表明します。悲しみの中にある犠牲者とその家族、近しい関係にある方々、サンクトペテルブルクとロシア市民のために祈りましょう」
世界の指導者らも、爆発事件は「蛮行」であると非難した。
ロシア国家対テロ委員会の委員長は3日、列車はサンクトペテルブルクの中心部にあるセンナヤ広場駅と技術大学駅の間で爆破されたと発表した。
ロシアのウラジミール・プーチン大統領は事件発生時、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領との会談のため、サンクトペテルブルクを訪れていた。
ロシアの情報機関は4日、爆発事件はキルギス生まれのロシア人アクバルジョン・ジャリロフ容疑者(22)による自爆テロと発表した。ロシアのドミトリー・メドベージェフ首相もフェイスブックで、爆発は「テロリストによる攻撃」だったと投稿した。
4日朝現在、事件に対して爆破の犯行声明を出した組織グループはないかった。