19日に起きたテロリストの銃撃によって、ロシアのアンドレイ・カルロフ駐トルコ大使がトルコの首都アンカラで暗殺された事件を受けて、ロシア正教会のモスクワおよび全ロシアのキリル総主教や、モスクワ総主教庁渉外局長であるボロコラムスク府主教イライオンが、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相にそれぞれ哀悼の意を表した。ロシア正教会が同日、公式サイトで発表した。
「ロシア連邦の駐トルコ共和国特命全権大使であったアンドレイ・ゲンナージェヴィチ・カルロフが、テロリストの手によって悲劇的な死を遂げたことを知り、心から深く悲しみました」と、キリル総主教は述べた。
「この永眠者を私が知ることは、主の御心でした。自らの高尚な外交の任務を遂行するに当たって、アンドレイ・ゲンナージェヴィチは自らの愛国心と宗教的な信仰に従って行動しようとしたことを、私は証言いたします。私は感謝をもって、ロシア正教会と、彼が2001年から2006年までロシア連邦の大使として働いた、朝鮮民主主義人民共和国の政府当局者たちとの間において、対話を確立し促進するのを助けるための、彼の絶えることのない意志を記憶いたします」と、同総主教は続けた。
「どうか私の心からの哀悼の意を、この永眠者の配偶者であるマリナ・ミカイロブナさん、そして彼の全ての親族や友人たちにお伝えください。人類を愛してくださる主が、悲しみの中で慰めを、そしてこの困難で厳しい試練の中で強さを、彼らにお与えくださいますように」と、同総主教は記した。
「私は、いつくしみ深き神が、病も悲しみもため息もない、義人の住まうところで新たに永眠したこの方の魂に、安らぎをお与えくださるよう祈っています」と同総主教は祈りの言葉をつづり、「神のしもべアンドレイに永遠の記憶を!」と付け加えた。
また、イライオン渉外局長も、「ロシア連邦の駐トルコ共和国特命全権大使であったアンドレイ・ゲンナージェヴィチ・カルロフ氏の暗殺に関して、どうか私の心からの哀悼の意を受け止めてください」と書簡の中で述べた。
「ロシアの外交任務にとって悲しみであるこの時にあって、私はこの永眠者の配偶者と同僚たちに私の支えと慰めの言葉をお伝えくださるよう、貴殿に求めます」と、同渉外局長は記した。
「外交の世界でアンドレイ・ゲンナージェヴィチと共に働き、彼を知っていた全ての人たちと共に、私はこの経験豊かで才能に恵まれた人の喪失を嘆き悲しんでいます」と、同渉外局長は続け、「私は祈りをもって貴殿と彼の親族や友人に対し、霊的な忍耐と強さが与えられるよう願います」と付け加えた。
「天国の住まいにおいて、主がご自身の新しい永眠者であるしもべアンドレイの魂に安らぎをお与えくださいますように」と、同渉外局長は結んだ。
トルコにあるコンスタンディヌーポリ総主教庁の全地総主教も20日、公式サイトで、同大使がテロリストの襲撃を受けて死亡したことに深い悲しみを表した。