<本文と拓本>32文字(392+32=424)
所以有外行(外行有る所以)、削頂所以無内情(頂きを削るは内情なき所以)。不蓄臧獲均貴賤於人(臧獲を蓄えざるは貴賤を人に均しくす)。不聚貨財示罄遺於我(貨財をあつめざるは我ら罄遺を示す)。齋以
<現代訳>
外行的に生きる証し、頂きを削るのは心に悪意のない証しです。また、奴隷を持たないことは貴賤の差別を設けないことであり、財産を集めないことは遺したものがそれを示しています。
<解説>
景教徒たちの信仰生活がシンプルライフであったことが分かります。ペルシャや中央アジアから外国の中国に宣教に来ていたことや、信仰を持った現地人の中国人にもシンプルライフを教えていたと考えます。主イエス様は弟子たちに宝を天に貯えよと教えられたのに倣ったのでしょうか。
新約聖書の著者たちも、そのように教えている聖句に出合います。人は物品財産を持ち過ぎると、それに心が移り、信仰生活に支障をきたします。
※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
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