昨年12月、サントリーホール(東京都港区)の大舞台で記念すべき10回目の「クリスマス・ラブ・コンサート」を成功させた宣教合唱団シモン(東京シモンコーラス、東京都新宿区)が、ついに29日夜(日本時間30日朝)、米ニューヨークにある音楽の殿堂「カーネギーホール」で「Hope & Love 〜 A performance Handel’s Messiah 〜」と題して公演を行う。
美しい賛美をもって神に栄光をささげ、日本と世界の文化交流に率先し、日本や世界の宣教を行い、全世界の恵まれない子どもたちに仕えるために2001年に創設された同合唱団は、被災地や老人ホームなどで奉仕を続けてきた。
音楽監督・指揮を務めるのは、同合唱団をはじめ、東京信愛教会、根津合唱団などで指揮・音楽指導をしている日本クリスチャン音楽大学学長の姜春東(星野誠)氏。姜氏の指導のもと、日本だけでなく、韓国をはじめとするアジア諸国の合唱団やオーケストラとも深い交流を持つ。また、日本の宣教合唱団として世界の中心都市で美しい神の賛美を奏でることを宣言しており、2014年には、音楽の聖地オーストリアのウィーン学友協会において、同合唱団初の海外賛美公演を成功させている。
今回のカーネギーホールでの賛美公演は、実に4年以上の準備と祈りをかけて実現に至ったという。団長の池田幸子さんはこれまでの経緯について「4年前に宣教合唱団としての賛美公演にエントリーをし、厳しい審査の中で3年以上の交渉を続けた末に、昨年開催許可の返事を頂きました。カーネギーホールに出演することは、誰でも容易ではないのですが、指揮者である姜先生のキャリアと、神の使命に立つ者への主のご計画の故としか思えません」と話す。
世界最高峰のコンサートホールで、100パーセント神を賛美する公演が開催されることは非常に稀なこと。同合唱団員一同は、公演開催の実現を「これは人の力によるものではなく、壮大な神様の計画によるものだ」と確信のうちに受け止め、「ニューヨークの中心に『愛と希望』の賛美の柱を打ち立てる」との決意を持ってカーネギーホールの舞台に立つ。
合唱団には、大人だけでなく、小学生の子どもたちも数多く加わっている。ニューヨークへ出発する直前、東京信愛教会で行われた日本での最後の練習で池田さんは、小学生から大人までが同じ楽譜で心を1つに賛美する姿に奇跡の一体感と感動を覚えたという。「この小さな子どもたちがカーネギーホールに立つ経験を、主がお決めになり、やがて時が満ちてそれぞれ主の器とされるであろう未来に、希望が湧き上がります」
宣教合唱団シモンのカーネギーホール公演「Hope & Love 〜 A performance Handel’s Messiah 〜」は、現地時間の29日午後8時(日本時間30日午前9時)に開演となる。すでにニューヨークに入っている池田さんは、「まだまだ弱小の団体ですが、私たちの思いを超えて、神の計画は計り知れません。出発前の日々は、厳しい試練、問題、闘いの連続で、倒されそうになることが何度もありました。モーセの祈りの手を支えたように、互いに誰かの右手と左手を支え続けるようにして、祈り、祈られてここまでたどり着きました。公演の始まる時間まで、日本から1人でも多くの祈りの支えをいただけたら、どれほど力強いことでしょう」と、日本からの祈りによるサポートを呼び掛けている。