信州からこんにちは。小さな絵本やノエルです。今回ご紹介する絵本は、三浦綾子さんが残した一編の童話です。絵を描いたのは岡本佳子さんです。
佳子さんは1971年札幌市生まれ。翌年ダウン症と診断されます。1歳半ごろから絵会話を学び、その才能を発揮し始めました。各賞に入賞し、出版活動をされています。
『まっかなまっかな木』(北海道新聞社、2002年発行)
「天国の特別な子ども」 エドナ・マシミラ
会議が開かれました、地球からはるか遠くで。
「また次の赤ちやん誕生の時間ですよ」
天においでになる神様に向って天使たちは言いました。
「この子は特別の赤ちやんで、たくさんの愛情が必要でしょう。
この子の成長は、とてもゆっくりに見えるかもしれません。
もしかして、一人前になれないかもしれません。
だから、この子は下界で出会う人々に
とくに気をつけてもらわなければならないのです。
もしかして、この子の思うことは
中々わかってもらえないかもしれません。何をやってもうまくいかないかもしれません。
ですから私たちはこの子がどこに生れるか
注意深く選ばなければならないのです。
この子の生涯がしあわせなものとなるようにどうぞ神様
この子のためにすばらしい両親をさがしてあげて下さい。
神様のために特別な任務をひきうけてくれるような両親を。
その二人はすぐには気がつかないかもしれません。
彼ら二人が自分たちに求められている特別な役割を。けれども天から授けられたこの子によって
ますます強い信仰と 豊かな愛をいだくようになることでしょう。
やがて二人は自分たちに与えられた特別の神の思召しを
さとるようになるでしょう。
神からおくられたこの子を育てることによって。柔和でおだやかなこのとうとい授かりものこそ
天から授かった特別な子どもなのです」(大江裕子訳)神戸金史著『障がいを持つ息子へ』(2016年)より
HEAVEN'S VERY SPECIAL CHILD
A meeting was held quite far from Earth!
It's time again for another birth.
Said the Angels to the LORD above,
This Special Child will need much love.His progress may be very slow,
Accomplishments he may not show.
And he'll require extra care
From the folks he meets down there.He may not run or laugh or play,
His thoughts may seem quite far away,
In many ways he won't adapt,
And he'll be known as handicapped.So let's be careful where he's sent,
We want his life to be content.
Please LORD, find the parents who
Will do a special job for you.They will not realize right away
The leading role they're asked to play,
But with this child sent from above
Comes stronger faith and richer love.And soon they'll know the privilege given
In caring for their gift from Heaven.
Their precious charge, so meek and mild,
Is HEAVEN'S VERY SPECIAL CHILD.by Edna Massiomilla
December 1981
The Optimist- newsletter for PROUD
Parent Regional Outreach for Understanding Down's Inc.
私事ですが・・・・耳の鼓室形成手術を再度受けることになりました。右耳は幼少の頃から難聴でした、もう片方の耳が聞えるのでなんとか生活をしていました。何度も聞き直すことや、聞こえないことがあったりと、周囲のみんなには迷惑をかけていたのかもしれません。
先日、友人からメールをもらいました。私の信仰には興味があるようですが・・・まだ無理解、誤解の方が大きいのです。友人自身で苦悩している部分でもあるのでしょう。
下記はその方への返事メールです。
Aさん、お見舞いのメールありがとう。
私の信じている神さまは愛する子に罰を与えるような神さまではないですよ!
病気になったり、障がいがある人に、けっして先祖の祟(たた)りだとか、罰だとか言いません!
癒やし慰めの愛の神さまです。(十字架の復活イエスさま)
以下の文もよかったら読んでくださいね。
まったく、人生にはなぜ、求めもしないのに、さまざまな苦しみがあるのでしょうか。・・・「苦難の意味」と問われたら、あなたなら何とお答えになるでしょうか。
ある時、イエス・キリストの一行が、生まれつき目の見えない男の人に出会いました。その時、弟子たちはこんなふうにイエス・キリストに聞くのです。「先生。彼の目が見えないのは、誰のせいですか? 本人が悪いことをしたからでしょうか。それとも、両親の罪のせいでしょうか?」
部外者が無神経に投げつける残酷な問い掛けですが、今でも、日本の多くの宗教がこれと同じように考えています。いわゆる、因果応報・自業自得・前世の報い・先祖の祟りということを、イエス様の弟子たちも考えたのです。
しかし、こういう考え方からは、真理は発見できません。こんなふうに何かのせいにするところには、本当の救いは無いのです。
もし、本人のせいだと言えば、この人は生涯自分を責め、劣等感にとらわれ、周りからは差別されて生きなければならないでしょう。また、親のせいだと言えば、この人は生涯自分の親を恨むことになるでしょう。
ところが、この時、イエス・キリストはこう答えられたのです。
「この人が罪を犯したのでもなく、両親でもありません。神のわざがこの人に現れるためです」(ヨハネの福音書9章3節)
つまり、この苦しみは、誰のせいでもない。これから神様がなさる素晴らしいみわざをこの人が経験するための機会となるのだ、と言われたのです。
これが「苦難の意味」という、人類永遠の問いに対して、イエス・キリストが真正面から差し出した答えでした。見事な解答でした。(牧師の説教より)
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【書籍紹介】
高津恵子著『心に寄り添うおとなの絵本(小さな絵本屋さんが綴った12のメッセージ)』
クリスチャン絵本作家たちが贈る愛の言葉
目次
ありがとうと素直に言えないあなたに
居場所がないと感じているあなたに
悲しい現実に傷ついてしまったあなたに
友人と心が通わなくなってしまったあなたに
大切な人が病気になってしまったあなたに
他者の苦しみに寄り添っているあなたに
どこか満たされない日々を送っているあなたに
子育てに疲れてしまったあなたに
母になっても自分の夢をあきらめないあなたに
人生のパートナーに出会えないあなたに
大切な人へ心からの愛を伝えたいあなたに
天国と死について考えているあなたに
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