ドイツ福音主義教会(EKD)常議員会のハインリヒ・ベドフォードストローム議長は、499年目の宗教改革記念日である10月31日、ルーテル、カトリック両教会による宗教改革500年の共同記念が来年に向けて始まるのを受け、エキュメニズムの「歴史的な機会」だと語った。
マルティン・ルターがドイツで宗教改革を行ってから、10月31日で499年を迎えた。ベドフォードストローム議長は先週、「2016年の宗教改革記念日に、私たちはベルリンからルンドへ喜んで感謝を込めて手を振るでしょう」と語っていたが、ベルリンで同日開かれた祝祭の礼拝で、同議長は実際に、喝采のただ中でこの言葉を繰り返した。EKDが同日、公式サイトで伝えた。
スウェーデン南部のルンドとマルメではこの日、ルーテル、カトリック両教会が宗教改革を記念して共同行事を行った。これについて感想を求められたベドフォードストローム議長は、「教皇フランシスコは『1つであることを自然と切に願う、神の民が持つ原初の直感から、自らの分断によって私たちが遠ざけられたということを、私たちは認識すべきなのです』と述べられました。教皇のこれらの言葉に私はとても感動しました。地域の教区で既にお互い緊密なつながりを持っている、ドイツにいる多くのキリスト教徒たちの心に、教皇フランシスコは語り掛けておられます。今日、ルンドでルーテル、カトリック両教会によって署名された共同声明は、この事実を考慮に入れているのです。それは、まだ成し遂げられていない、祭壇での完全な交わりに関して、両教会が持つ共通の司牧・牧会上の責任を強調しているのです」と答えた。
ベドフォードストローム議長はさらに、「2017年は教会の一致に向けた旅路の歴史的な機会です。教皇フランシスコは今日、このエキュメニカルな旅路がご自身にとってどれだけ大切なのかをあらためて明らかにしてくださいました。和解をした多様性のうちに、痛ましい分断を克服することを通じて、私たちキリスト教徒は、紛争や戦争に満ちた世界の中で、共に自らの信仰を証しするのです」と続けた。