アルフレッド・テニスン
私の父方は、学者や教育者を多く出している家系らしいです。確かに学校の校長先生だったり、大学の教授や研究者だったり、音楽の先生だったり、教育者や学者が、自分の知る限りでもいっぱいいます。そして、極めつけは牧師である父親!まさに、教育者の家系です。
日本の偉人たちは、ある偉大な教育者との出会いによって、その人生を決定づけられたともいえると思います。山室軍平に影響を与えたのは、岡山の孤児院で有名な教育者石井十次でした。新渡戸稲造や内村鑑三の人生を変えたのも、クラーク博士という教育者でした。本当の教育者との出会い、本当の教育こそが、人生を変えるものです。
アーサー王の伝説を取材して書いた『国王牧歌』や『イノック・アーデン』などで知られる、イギリスの詩人、アルフレッド・テニスン(1809~92)。彼はこう言いました。「聖書を読むことそのものが教育なのだ」(『100人の聖書』27ページ参照)
私自身は、教育者がよく出ている家系に生まれましたが、一般でいう教育という教育は受けていません。もちろん大学も卒業しておらず、中高も入学さえしていません。
はっきり言えば、小学校を4年で中退して、家やチャーチスクール、また神学校で学んだので、「最終学歴は?」と質問されれば、一般的な答えは「小学校4年中退です!」になります。
しかし、小学校を4年で中退してから、テニスンが言っている【教育】を受けていきました。まさしく【聖書を読むこと】です。それが私の誇りです。この教育方針によって、暗唱聖句や、聖書のどの個所にどの御言葉があるかのテストなど、ありとあらゆる方法で聖書に関わる教育を受けていきました。
ある時は、一日で聖書の中のある章を丸1章暗記という課題が出されて、弟と必死になって暗記した記憶があります。【聖書を読むこと】という教育を、父は徹底的に授けてくれました。
その本当の教育が、今となって本当の恵みとなっています。この教育が、今の自分を作ってくれたものだと思い、感謝するものです。
今日から「読むことそのものが教育」という聖書を読んで、さらに教養と知恵を受け取りたいですね。
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【書籍紹介】
篠原元著『100人の聖書』
本書を推薦します!
「他の追随を許さない数と挿話」
――奥山実牧師(宣教師訓練センター[MTC]所長)
「牧師の説教などに引用できて便利」
――中野雄一郎牧師(マウント・オリーブ・ミニストリーズ)
「聖書に生きた偉人たちの画廊」
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