イタリア中部地震で最大の被害が出たアマトリーチェで8月30日、降りしきる雨の中、犠牲者の国葬が執り行われた。バチカン放送局英語版が31日に報じた。
町に設置されたテントにはひつぎが並べられ、アマトリーチェの町外れで被災した2人の子どもを含む犠牲者一人一人の名前が読み上げられた。
リエーティのドメニコ・ポンピリ司教は説教の中で、「地震が殺すのではない。殺すのは人間の仕業だ」と語り、被災した建物が倒壊したことの原因かもしれない不十分な建設技術に言及した。「これらの場所を見捨てることは、彼らを2度にわたって殺すことだ」と同司教は付け加えた。
この葬儀の後、イタリアのマッテオ・レンツィ首相は、この町は「一つ一つ」再建されるだろうと語った。
このミサの共同司式を行ったのは、教皇フランシスコが欠乏のうちにある人たちに個人的な親密さを示したいときに、しばしばその思いを代弁しているコンラート・クラジェウスキ大司教。教皇は、被災地をすぐに訪問することを約束している。